出版社内容情報
急速なテクノロジーの進化とその更に先を描く、アメリカ最重要作家の最新作。南太平洋に浮かぶ人口百名弱の小島にもたらされた、海洋都市建設の噂。その島にアメリカから芸術家の妻と移住してきた男には、かつて青春を共に過ごし、今ではIT業界の寵児となった相棒がいた。二人の果たされなかった友情の行方とは――迫りくるシンギュラリティを前に文学の可能性を映し出す、謎と驚異に満ちた物語。
【目次】
内容説明
南太平洋に浮かぶ人口百名弱のマカテア島にもたらされた、外国企業による海洋都市建設の計画。かつてはリン鉱石の採掘で世界中の科学技術を支えたものの、今では時代から取り残された小さな島は、開発か環境保護かの決断を迫られる。一方、その島にアメリカから芸術家の妻と移住してきた男には、かつて青春を共に過ごし、今ではIT業界の寵児となった相棒がいた―迫りくるシンギュラリティーを前に文学の可能性を映し出す。謎と驚異に満ちた物語。
著者等紹介
パワーズ,リチャード[パワーズ,リチャード] [Powers,Richard]
1957年イリノイ州エヴァンストン生まれ。大学で物理学を専攻、のちに文学に転向する。文学修士号を取得後、プログラマとして働くが、アウグスト・ザンダーの写真と出会ったのをきっかけに退職、デビュー作となる『舞踏会へ向かう三人の農夫』(原書1985年)を執筆し、各方面で絶賛を浴びる。現代アメリカにおける最も知的で野心的な作家のひとり。9作目の長篇『エコー・メイカー』(原書2006年)で全米図書賞を受賞。2018年に原書刊行の『オーバーストーリー』でピュリッツァー賞を受賞
木原善彦[キハラヨシヒコ]
1967年生まれ。大阪大学教授。ウィリアム・ギャディス『JR』とエヴァン・ダーラ『失われたスクラップブック』の翻訳で日本翻訳大賞を2度受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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