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トガニ―幼き瞳の告発

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  • サイズ B6判/ページ数 286p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784105055530
  • NDC分類 929.13
  • Cコード C0097

出版社内容情報

その学園は偽善と倒錯のるつぼだった。障害児学校の新任教師が見た真実とは?韓国社会慄然の性虐待事件を描く衝撃作。今夏映画公開!

この小説が、韓国社会を震わせた。現実の性虐待事件を描く戦慄のベストセラー! その学園は、偽善と倒錯のるつぼだった――障害児学校に赴任した若き教師カン・インホが見たのは、想像を絶する光景だった。無垢な生徒を次々に襲う残虐な魔手。告発に立ち上がったインホたちを阻む権力の壁。子どもたちに救いの日は来るのか?韓国の警察、政治をも動かした衝撃のサスペンス。

内容説明

霧が立ちこめる街・霧津市の障害児学校に赴任した若き教師カン・インホは、信じ難い現実に直面する。無力な生徒をなぶる、鬼畜のごとき「教育者」たち。告発に立ち上がったインホたちを阻む「権力」の壁。果たして、子どもたちに救いの日は来るのか―。社会派作家・孔枝泳の渾身作。

著者等紹介

孔枝泳[コンジヨン]
1963年、ソウル市生まれ。延世大学英文科卒。出版社勤務、大学院を経て、労働運動に飛び込む。1988年、短篇小説『日の上る夜明け』でデビュー以来、韓国で若い女性の圧倒的支持を得る人気作家

蓮池薫[ハスイケカオル]
1957年、新潟県生まれ。中央大学法学部在学中に拉致され24年間、北朝鮮での生活を余儀なくされる。現在、新潟産業大学経済学部専任講師。2009年、『半島へ、ふたたび』で新潮ドキュメント賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

二戸・カルピンチョ

36
霧が、悪意を象徴する霧が、ずっと物語に立ち込めていて、私は目を凝らし何度も進む方向を確かめながら道を進んだ。手を四方に動かしながら、正義の登場人物の心に触れて確かめたかった。この物語の中では結べなかった正義の結末が、この小説の発する力によって、どうにか納得できる法案として現実世界で可決されたことに、口を真一文字にして微かに頷く。今年読んだ本で一番。2018/10/07

ニコン

24
「霧はすべての人と人の間に入り込み、至近距離にいてもたがいを遮断してしまう。」そんな霧が多い町が舞台の小説。霧のように重い雰囲気が漂う。実在した話を小説化したものである。涙した。衝撃を受けた。2012/07/15

みんと

18
時、場所を問わず、弱者は権力に抗うすべも知らずに理不尽な扱いを受ける。 日本でも、ここまで酷くはないが老人介護施設や障害者施設での虐待のニュースなどを目にすると辛い気持ちになるが、このようなことがいつまで経っても無くならならないことに怒りを覚える。 ここでの主人公のカン・インホのような勇気ある人が増えればとも思うが、誰にも守らなくてはならない家庭や生活があり、それを壊してしまうかもしれないリスクを背負ってまで闘うのは難しいのだろうか。2013/03/09

くらっち

13
読みたい本消化、3冊目。ひたすら辛い。 こんな現実があっていいのか。やるせない気持ちになる。 そして同時に自分の中の弱さに気付く。 このひどすぎる現実を目にした時、果たして私は逃げることなく立ち向かっていけるのだろうか。 こんなひどいことがもう二度と起こらないで欲しいと強く願う。2013/04/17

小音

12
韓国の作家さんの本は初めてでしたが、蓮池薫さんの訳も良いのでしょうが、文章も良かったです。厳しい環境の中での二人の主要登場人物の人生観の変化がとても読み応えがありました。弱者への虐待という暗い内容だけでない物語になっていて読んで良かったです。2012/07/15

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