内容説明
スミシー・アイドは43歳。体重126キロ。昼間は兵隊フィギュアの製品管理で退屈な時間を過ごし、夜は酒と紫煙とジャンクフードに身を浸して漫然と日々を送っている。そんなある日、両親が自動車事故で死亡。葬儀を済ませ、遺品を整理していた彼は、父に宛てられた一通の手紙を開封する。それは、20年以上も消息を絶っていた姉ベサニーの死亡通知だった。こうしてスミシーは、いっぺんにひとりぼっちに―。放心状態の彼は、実家のガレージで少年時代の自転車を発見する。タイアの空気が抜けているのに気づいた彼は、ガソリンスタンドに向かう。それが、姉の眠るLAにいたる大陸横断旅行のスタートとなることも知らずに―。心を病んで奇行に走りつづけた姉。そんな彼女に振り回されながらも温かく幸せだった家庭。記憶をたどりながらひたすら西へとペダルを踏みつづけるスミシーを、優しくも残酷なアメリカの人々はどう迎えるのか…。
著者等紹介
マクラーティ,ロン[マクラーティ,ロン][McLarty,Ron]
ロード・アイランド州プロビデンス出身。1970年代前半に、作家を目指してニューヨークへ。小説・戯曲などの執筆に励む傍ら、役者稼業で生計を立てる。主な出演ドラマに『ロー・アンド・オーダー』『セックス・アンド・ザ・シティ』など。’04年に『奇跡の自転車』で作家デビュー。ニューヨーク在住
森田義信[モリタヨシノブ]
1959年福岡県生れ。大学卒業後、編集プロダクション勤務を経て翻訳家・文筆家に(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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