内容説明
1942年・夏、ひときわ熱く燃えた季節。ナチの軍靴の響きとともに訪れた、短くも激しい恋…。レジスタンスに身を捧げるジェロームと、少年の心をもつシャルル。2人の間で揺れ動き、過去におびえる女、アリス。出会いから7日目、ついに選択の時が来た―。恋愛小説の名手・サガンが奏でる、哀しい愛の三重奏。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
瀬川
4
面白くて、一息に読み終えてしまった。アリスとシャルルの距離が徐々に縮まっていく描写が官能的でどきどきした。女性特有?の感覚描写もサガンらしく鋭い。場違いなのに、突然自分の頭の中に愚鈍な虫が現れて、滑稽なイメージに頭を支配されてしまう、という感覚の描写があってとても共感した。2018/05/05
Kyo
1
久しぶりにサガンでも…と、おや?舞台設定が珍しい。でも、サガンでしたね。彼女の描く辛辣で苦い女性は好きなのです。表紙がムンクというのも今思えば隠喩していたのだな2011/12/29
Pのめいっ子
0
◎2025/08/28