内容説明
この訳書の原著は1984年にパリのガリマール社から出版され、サガンが初めて自己を語った著作として、多大の関心と讃辞をもって迎えられた。また、そのユーモアに富む飾り気のない語り口のなかに、自然ににじみ出る人間的感動の深さによっても人々の共感を集めた。「内気で慎み深いサガンは自分の心理を分析することによってではなく、愛する人々や愛する事物について語ることによって彼女自身を全的に開示するのだ」という原著によせられた評語は、そのまま訳者の感想でもある。
目次
ビリー・ホリデイ
賭博
テネシー・ウィリアムズ
スピード
オーソン・ウェルズ
芝居
ルドルフ・ヌレエフ
サントロペ
サルトルへの愛の手紙
愛読書