感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
Mirae
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とっても悲しい愛の物語でした。使い方が違うけど、金の切れ目が縁の切れ目。でもその絶縁が死だったら、それが最愛の人に起こることだったら。 あと、ハリネズミが健気なマスコットなので、登場すると安心する。2013/10/25
まんきち
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前知識もなくタイトル借りで読み始めたので、はじめはまっとうな恋愛小説だと思っていた。健康的で輝かしい日々も、後半の救われない展開も、共通して言えるのは「やっぱり人って、恋愛を軸に人生を生きる」んだなと。『日々の泡』って美しいタイトルだなあと手に取ったが、読み進めていくうちにタイトルの深意が分かった。物語のところどころに言葉遊びや、パロディがちりばめられ、作者の遊び心を感じる。2013/02/19
marukuso
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言葉遊びが面白い作品だった。サルトルのことをパルトルとか、心臓鋏といった架空の道具や街が出てくる。訳すの大変だったとあとがきにある。物語自体は友情と恋愛もので、肺の中に睡蓮が咲いて死に行く女を助けるため奔走する男や。パルトルの追っかけ状態になるまではまった男を制止するため、パルトルを殺したり、彼の作品やゆかりの品々を置いてある店を焼き討ちにして狂う女といったように、恐ろしいかと思いきや、始めはいかにも普通な感じだったので結末が意外すぎた。2012/11/13
cymbal
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奇妙な世界観の妙。2009/06/05
ヤマニシ
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「あなたは労働がおすきでないんですかな」「ぞっとしますね。あれは人間を機械の位にまで低下させますよ」(p183)2024/01/05