内容説明
1965年12月20日。「話の特集」創刊。表紙絵は横尾忠則、デザインは和田誠、編集長は矢崎泰久。日本の雑誌文化に大きな影響を与えた「話の特集」の黎明期(65~70年)を、編集長が今はじめて振り返る。まぼろしのパイロット版、苦難の立ち上げ、豪華執筆陣、「ビートルズ・レポート」、突然の休刊、奇跡の復活…、ヒップな時代に登場したエピソード満載の雑誌クロニクル。
目次
第1章 まぼろしの『エル・エル』
第2章 ヒップか、スクエアか
第3章 創刊前夜、いよいよ待ったなし
第4章 1965年12月20日
第5章 豪華な執筆陣
第6章 「ビートルズ・レポート」
第7章 休刊は突然やってきた
第8章 復活します。
第9章 再度のピンチと救世主
第10章 新しい時代と『話の特集』
第11章 (株)話の特集編集室
第12章 独立祭1970年2月21日
著者等紹介
矢崎泰久[ヤザキヤスヒサ]
1933年東京生まれ。夕刊紙記者を経て、65年『話の特集』を創刊。以来、95年3月の休刊まで、30年間にわたり編集長を務める。映画、テレビ、ステージのプロデューサーとしても、多くの仕事を手掛けた。現在はフリーのジャーナリスト
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
kokada_jnet
53
雑誌「話の特集」の初期5年間ほどの回想録。てっきり楽しい本かと思いきや。赤字雑誌の経営のつらさ、雑作業の多さによる忙しさ、和田誠ほか・異常に才能があるブレイン役たちへのコンプレックスなどと。辛いことばかりが連続する、実に暗い本だった。才能で仕事をせず、人脈だけで仕事をすることの辛さ。創刊号の表紙を、矢崎さんはサトウサンペイに頼もうとしていて、それを和田誠が強引に横尾忠則にかえたという、この落差。2020/02/16
takao
2
ふむ2022/10/13
山椒魚
0
数々のエピソードがとても面白かった。2012/09/23