内容説明
巨大都市ニューヨーク。それは現代の魔都だ。この街の裏側では想像もつかない闘いがくりひろげられていた。酷暑の夏、マンハッタンでは街の浮浪者が次々に姿を消すという事件が起こっていた。しかし、その原因は誰にもわからなかった。一方、「保安コンサルタント」こと、非合法の世界で危ない仕事をこなす〈始末屋ジャック〉は、国連のインド外交官だという不思議な男クサムから、路上の強盗に奪われたという家宝のネックレスの捜索を依頼された。ジャックが首尾よくネックレスを取り戻すのと前後して、彼の周辺で奇妙な事件が続発しはじめた。老婦人の失踪、ジャックを誘惑する謎の美女。いくつもの手掛かりが結びつき、驚くべき謎の正体が解かれていく。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
KAZOO
111
この作者の、「ザ・キープ」はむかし読んだことがありますが、すっかり忘れてしまっています。その続きというかシリーズの作品なのですね。始末屋ジャックというのが主人公で、なにやら異世界のものが関知するような事件が起こります。登場人物も胡散臭い感じです。この巻はどちらかというと登場人物やその関係のはなしが中心となっています。下巻ではかなり違った展開になるのでしょう。2018/04/08
しましまこ
15
始末屋ジャック第1作、再読。すっかり忘れてた、初仕事は17歳だったのね。2019/06/03
そら
7
【アドヴァーサリサイクル】第二弾であり、【始末屋ジャック】初登場作品。 戸籍を持たず、存在しない男ジャックが、一つの依頼から恐るべき敵と対峙する。上巻では、ジャックがどんな人物かが詳細に描かれていて惹かれていきます。2014/08/17
つるら@turulaJB
5
始末屋ジャックデビュー作にしてアドヴァーサリサイクル第2巻。アドヴァーサリ(ナイトワールド)サイクルは構成が複雑だからウィキなどで出版順確認して読むことオススメ。 ザ・キープと本書、触手(タッチは)単品として読めるけど。2016/08/02
カマー
4
ナイトワールドサイクルの2作目にして始末屋ジャックシリーズの一作目 ストーリーもさることながらとくに登場人物が魅力的 2015/04/15