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内容説明
脇役に徹し手を抜くことのなかった仕事ぶり、引退するときの引き際、長年住み慣れた家から海辺のマンションへの引越し、夫への一途な愛、周囲の人への思いやりや暮らしの細やかな楽しみ方…。三十数年マネージャーをつとめ、その最期を看取った著者が、柔らかな文章で綴る、颯爽と生き抜いた人の、心を打つ老後。
目次
マネージャーってナニ?
仕事を決める話
大橋さんのこと
せっかち
おせっかい
衝立
創る
食事
すきやき弁当
おしゃれ〔ほか〕
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
どんぐり
80
昭和の女優の本をいくつか読んできた。今度は、名脇役といわれた沢村貞子(1908—1996年)の思い出を綴ったエッセイである。著者は、30年余りマネージャーを務め、その後も一緒に過ごし、沢村の最期を看取っている。女優の身辺雑感を中心に、夫・大橋恭彦のこと、大橋が社長をしていた月刊「映画芸術」のこと、弟・加藤大介に、兄・沢木国太郎と甥(長門裕之、津川雅彦)、沢村の死と散骨のことなどが書いてある。旧聞に属することとはいえ、左翼運動で1年余り獄中生活を送ったとあり、関心が深まった。ほかの本も読んでみよう。2020/12/09
ごへいもち
17
なんとも言えない…2024/02/28
もりくに
12
30年以上も沢村貞子のマネージャーとして、看取りまでした人が、書いた本。エッセイの賞を取った沢村から、書くことを勧められただけあって、達者な文章。沢村貞子に対する、深い敬愛の情が、覗える。役と違う性格の人も多いようだが、彼女は役通り、お人好しで、ちょっとおせっかいで、ちゃきちゃきしている。そして、何と言っても「潔い」。「美しく老いる」なんて、ありえないのよと言っていた彼女は、「美しく老いた」稀有の例。夫婦の骨を、相模湾に「散骨」したとのこと。彼女らしい「潔さ」。、2016/03/17
hydrangea
4
短い文章の積み重ねで見えてくる沢村貞子像は、プロフェッショナルな働く女性でありながら、古風で繊細。愛情面でも経済面でも大橋さんに尽くしまくった。2人の過去がそうさせているのだろうけれど、精神的に強くなければできないことだと思う。最後の最後まで美学を貫いて誇り高く生きた人だ。2020/11/21
ハイジ
4
小泉今日子の書評集で知って図書館で借りた。亡くなって20年経つ沢村貞子さんの潔い、凛とした生き方が素敵。美しく老いることが私のこれからの目標かな。2016/06/28
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