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黒い看護婦―福岡四人組保険金連続殺人

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  • サイズ B6判/ページ数 223p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784104721016
  • NDC分類 368.6
  • Cコード C0095

内容説明

平凡な女たちを冷血な「悪女」に変貌させたものとは何だったのか。著者を取材に駆り立て、終始、支配していた思いはそこにあった。福岡県久留米市の看護婦四人組が惹き起こした保険金連続殺人事件の全容を浮び上がらせる緻密な取材。著者の執念は、一審で死刑を宣告された主犯・吉田純子を中心とする堤美由紀、池上和子(故人)、石井ヒト美たちの、医療知識を駆使した犯行の根幹に迫る。事件の背後に横たわる驚くべき愛憎関係と恐怖を描いて余すところのない本格犯罪ノンフィクション。

目次

第1章 四人組の結成
第2章 結婚生活
第3章 詐欺事件
第4章 最初の殺人
第5章 レズビアン
第6章 狂気の連鎖
第7章 決裂
第8章 塀のなかの指令

著者等紹介

森功[モリイサオ]
1961年福岡県生まれ。岡山大学文学部卒業後、伊勢新聞社、テーミス社などを経て92年新潮社へ入社。「週刊新潮」編集部次長、03年よりフリーのノンフィクションライターとなる
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

GaGa

42
殺人事件のノンフィクションはそれなりに読んできたが、複数の人間が犯した営利目的の計画的な殺人事件はどうにも、犯人たちの残虐性が高い気がする。罪悪感を加担した人数分で果たして割ることが出来るのであろうか?どうにも読後感の悪いルポである。2010/10/20

こうせいパパ

41
自分勝手で金銭欲にまみれ、まさに残虐な殺人鬼といえる主犯。その主犯に騙されて数千万円もの大金を根こそぎ巻き上げられるだけでなく、数々の事件に加担していく共犯3人。運悪くこういった人物に巡り合い深く関わってしまうと、自らの人生が無茶苦茶になる。北九州での連続監禁事件を題材とした「消された一家」同様、読後の胸糞悪さは酷い。ただ、どちらにも共通するのは、主犯の人心掌握術が並外れていること。言い方を換えると、魅力があるとも言える。その長所を別のところで発揮すればよかったのに。2015/02/22

ゆみきーにゃ

31
《購入》詐欺に恐喝にレズビアンに殺人…主犯の吉田の狂気が恐ろしくて夢中で読みました。吉田様の催眠にかかってたんですかね?やっぱりこの世で一番怖いのは人間ですね!吉田は結局死刑になったんだろうか…2013/12/01

スノーマン

29
テレビで放送していた再現ドラマも衝撃やったけど、テレビ用にマイルドになっていたのだとこの本を読むと分かる‥。主犯の女の自己中心ぶりが徹底していて、少しでも弱みを見せればその台風に巻き込まれてしまう。逮捕後までも、自分が悪くないストーリーに仕立てあげようとするその執念も怖い。看護師であり母親でもある立場はブレーキにならないのかとめまいがしそうだった。主犯の女の母親、弟も、なんかすごく変‥。2016/09/24

kinkin

27
人の弱さを利用して、次々とウソをつき犯罪を企てる主犯。その主犯に操られて夫の殺人にまで手を染める3名の看護師たち。冷静に考えれば見抜けないでもないウソに振り回された彼女たちが気の毒としかいいようがない。 それぞれ家族がいて生活があったのに、全てが崩壊する怖さは、想像を絶するものがある。人間、お金のためにここまで残酷なことが出来ることにも驚いた。2014/03/18

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