内容説明
セリ、ヨモギ、ドクダミ、ハコベ、クローバー。女は野草を集めていた。休暇をとって、山にこもり、草のエキスを作るために―。いつわることのできない女たちの深い悲しみを精緻に描く7編。
著者等紹介
稲葉真弓[イナバマユミ]
1950年愛知県生まれ。1973年「蒼い影の傷みを」で女流新人賞、80年「ホテル・ザンビア」で作品賞、92年「エンドレス・ワルツ」で女流文学賞、95年「声の娼婦」で平林たい子文学賞を受賞
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感想・レビュー
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秋製
31
これは7編からなる短編集。全体的に、人が抱える心の闇に焦点が当てられていた印象を受けました。中にはホラーっぽいが、気持ち悪く感じた話もありました。自分の抱えた暗い部分と向き合う事で前に踏み出そうとする話もありました。暗めの話が多かったです。2013/04/28
takao
4
ふむ2024/03/15
ななかまどすえ
2
どうも私は、この、ふわっとした文体が苦手みたいだ。靄の中を歩いているみたいな雰囲気の中に包まれてるかのような、やさしい言葉の数々に酔えない!お好きな方は大好きなのでしょうが・・・。2013/05/08
ハルト
1
透明な悲しみと諦観と静寂。あてどもなさ。どれも草のエキスのように、心に染みとおる。2009/09/19
バチスカーフ
0
このころ、ちょっとした稲葉真弓ブームだったんだな。2006/07/10




