出版社内容情報
えっ、『坊っちゃん』はうつ病だった? 登場人物の言動を追うと、そこには精神病理の世界が広がっていた。読書の楽しみが増す一冊。
えっ、「坊っちゃん」はうつ病だった!? 名作の数々を診断します! 小説を開くと、そこにはあなたの知らない精神病理の世界が――。サリンジャー、川端康成、夏目漱石、ヘミングウェイに村上春樹、古今東西63の作品を取り上げ、現役臨床医が登場人物を架空診断。最新治療法や、思わず人に話したくなる薀蓄も満載。文学と精神医学の「深い関係」を知れば、読書の楽しみも倍増間違いなし!
内容説明
あの主人公たちを仮想診断!思わず話したくなるウンチクが満載!文学と精神医学の「深い関係」とは?―。
目次
1 狂気への誘い(美しい狂気―村上春樹『ノルウェイの森』;自閉症とは何か―リアノー・フライシャー『レインマン』 ほか)
2 文学と狂気の狭間で(非定型精神病―高村薫『マークスの山』;アスペルガー症候群―スティーグ・ラーソン『ミレニアム』 ほか)
3 精神世界への彷徨(酔いどれの騎士―レイモンド・チャンドラー『長いお別れ』;躁状態―中島らも『水に似た感情』 ほか)
4 虚構の世界の住人たち(犯罪被害と離人症―角田光代『八日目の蝉』;サイコオンコロジー―アレクサンドル・ソルジェニーツィン『ガン病棟』 ほか)
著者等紹介
岩波明[イワナミアキラ]
1959年、横浜市生れ。東京大学医学部医学科卒。医学博士。精神保健指定医。東京都立松沢病院を始め、多くの精神科で診療にあたる。東京大学医学部精神医学教室助教授、藍野大学設立準備室、埼玉医科大学精神医学教室准教授、昭和大学医学部精神医学講座准教授を経て、2012年より昭和大学医学部精神医学講座教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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