内容説明
机上でしか宇宙を知らなかった学生たちが突然、小さな人工衛星を作ることになった。資金はほとんどない。あるのは根気と体力と情熱、かき集めた皆の知恵だけ。失敗の連続、思わぬ助っ人の登場、不夜城と化した研究室。やがて、運命の打ち上げの日が来る…。熱い思いと、仲間がいれば、きっと上がる!日本初の超小型衛星プロジェクトに青春をかけた、工学部大学生たちの一年間の記録。
目次
第1章 ジュース缶の衛星
第2章 「月下美人」誕生
第3章 プロジェクト始動!
第4章 対決!東大VS東工大
第5章 砂漠のロケット
第6章 リフト・オフ!
著者等紹介
川島レイ[カワシマレイ]
北海道大学文学部中国文学科卒。Azusa Pacific University(米国)にてMA(Master of Arts)、国際宇宙大学(フランス)にて、MSS(Master of Space Studies)を取得。現在、NPO法人大学宇宙工学コンソーシアムの事務局長として、企画・運営に携わりながら、大学生の宇宙開発の生の姿を伝えるための執筆活動を進めている。宇宙作家クラブ会員
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感想・レビュー
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さきこ
4
ロケットの振動・Gはあるだろうが、たかが4キロで衛星とは全然違う…と思ってしまうけど、それは現実を知らないからだろうか。市販品で製作するということの意味は大きい。学生衛星はメジャーになってしまったばっかりに、より本格的にお金をかけるようになっているようだから。手軽に誰でもチャレンジできるという点でカンサットは良いアイテムだと思う。2013/09/27
ゆーま
3
私の通う予定の大学でもカンサットは熱が入っている感じだったので予習に読みました。なかなか面白いストーリーでした!2024/11/12
takao
2
ふむ2023/06/21
tomosaku
1
あるアメリカ人学者の一言が日本の学生たちを動かし、世界初の学生作、空き缶サイズの小型衛星を作った様子を追ったドキュメンタリー。東大の学生を中心に、同時に開発を進めた東工大の学生のエピソードも盛り込まれている。とにかく取材が丁寧で、構成はドキュメンタリーよりは小説のそれで、伏線の入れ方も見事。これはドキュメンタリーでありながら、物語。その主人公である学生たちがまた素晴らしい。ビジョンを共有し、前例のないことをなしとげる。強烈で永遠に残る一瞬の「共有」を得る。ものづくりに関わる人に勧めたい一冊。2010/08/16
ジャスミン
0
この後のキューブサットに関わった方と話したことがあったので今更ですがこんな本があるんだと知って読みました。衛星を作ってあげる、それがどれくらい難しいことなのか技術的なことはこれを読んだ今も実際には全然理解できていないのだとは思いますが、睡眠時間も削り、ほぼすべての時間をつぎ込んでプロジェクトに向かい合った彼らをすごいなと思いました。缶サットのはじまりとあらすじがわかりました。 物語としてはわかりづらい部分も多かったです。 2016/06/13
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- 和書
- みちのきち私の一冊