オウム裁判傍笑記

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  • サイズ B6判/ページ数 335p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784104668014
  • NDC分類 169.1
  • Cコード C0095

内容説明

戦後最大の公判となったオウム真理教裁判は、果たして何を裁いたのか―。七年半に及んだ裁判を丹念に傍聴した著者が法廷で目にしたのは、あまりにも不可解、あまりにも喜劇的な光景だった。被告人、裁判官、弁護人らの言動から、日本人の虚妄の精神構造を浮き彫りにする渾身のノンフィクション。

目次

プロローグ 眠れる男
第1章 麻原劇場(法律無視?の裁判長;「霞を食って生きてるんじゃない」 ほか)
第2章 虚構の世界の住人たち(麻原の論証;事件と裁判と ほか)
第3章 迷える法廷(“おぼっちゃんタイプ”の裁判長;怒りの裁判長 ほか)
第4章 空虚な終幕(裁判長交替;「弟子たちの暴走」 ほか)
エピローグ 裁かれぬもの

著者等紹介

青沼陽一郎[アオヌマヨウイチロウ]
1968年、長野県生まれ。早稲田大学卒。テレビ番組の制作に関わった後、フリージャーナリストに。オウム真理教をはじめとする犯罪・事件や食料問題、SARSなどをテーマに、精力的にルポを発表している
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

e r i .

11
図書館。タイトルからオウムを揶揄する内容かと思っていたら違って至ってまともな(失礼)本だった。そしてすごく面白かった。麻原を筆頭に捕まったオウム幹部の証言が生々しくて人間味がありすぎる。その学歴の高さからサイボーグみたいなイメージだったけれどただの人じゃないですか・・・。そして一番酷かったのが麻原。なぜこんな駄々っ子インチキ教祖があんな大きな組織を作れたのか。もう人間って不思議。面白かったので文庫版は購入しようかな。きっと何度読んでも面白い本だと思います。2014/07/17

むっちょむ

5
オウムが勝手に教義にあてはめて、ポアをしたように、弁護団は麻原の主張なんぞ無視して、自分たちの弁護活動をする。(この大弁護団は、やっぱり死刑廃止を訴えてる人達なのか知らん?)で、何年もかかって結局よーわからんって事になった。それで、お金もそれなりにかかっとる。。っとゆー事がよく分かりました。裁判はなんのためにあるのか、よく考えたくなる本。この長い時間よく、傍聴して、記録を取り続けてくれた筆者に感謝します。YouTubeの青沼さんの動画もとてもわかりやすくて好きです♪2018/09/12

CHRONO

4
他のオウム本と違い、裁判所での麻原の言葉を聞き取り、そのまま書いている箇所が多いのが良い。麻原と死刑反対派の弁護団の発言の一つ一つをそのまま表すことで、麻原の小物ぶりと、安田弁護団の底の浅さが浮き彫りになっている。今なお麻原に心を寄せる人たちがいるのなら、ぜひ読んでもらいたい1冊。もし麻原が、弟子たちの罪を背負って死んでいくと発言する決断をしていたら、その後に、現状とは比較にならないくらいオウムの害が続いただろうと思うと、なんとも恐ろしいと感じた。2020/08/25

ybhkr

3
うーん、麻原の現実逃避ぶりとか厚顔無恥さとか図々しさに舌を巻く。よくもまあ8年間も折れなかったよね。そして麻原の弁護士もひどい発言が多くてゲンナリ。弁護士の発言ってニュースにならないからはじめて知ったけど常識的ではないわ。麻原の弁護をこんな長期に渡ってできる人はやはり普通の神経では難しいのかなあ。タイトルにあるように笑えるには笑えるけど苦笑だわ。苦笑しかできない。弟子も奥さんも愛人も麻原に比べたらマトモに思えるけどなにかの弾みでスイッチが入ったらアレですね。これが洗脳というものか…。2015/03/04

takoyama

2
オウム裁判がこんなに混乱したものだとは知らなかった。 こういう被告はどうすればいいのか? 死刑逃れの演技とも思えるし。2024/01/29

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