内容説明
身近で大切な人を亡くした時、自らの死に直面した時、どうすればいい?「死生学」を教えて40年のデーケン先生が、自らの体験も交えやさしく話す、「死」を乗り越えるための大切なヒント。
目次
第1章 私の「生と死」の原点―戦時下での子供時代(家族から学んだこと;第二次世界大戦のさなかで)
第2章 「生と死」をめぐる様々な出会い―「書物」から「先達」から(書物との馥郁たる出会い;人間とのすばらしき出会い ほか)
第3章 より良く「死」と向き合うために―「死生学」とは?(その人らしく老いるために;「死」とは、いったいなんでしょう? ほか)
第4章 ユーモア感覚のすすめ―「死への恐れ」を乗り越えるヒント(ユーモアは生と死の妙薬;幸せのカギは、身近なところに)
終章 新たな門出に向かって(「死への準備教育」の普及を目指して三十年;「東京・生と死を考える会」の活動 ほか)
著者等紹介
デーケン,アルフォンス[デーケン,アルフォンス][Deeken,Alfons]
1932年ドイツ生まれ、’59年来日。上智大学名誉教授。「東京・生と死を考える会」会長。’91年全米死生学財団賞、第39回菊池寛賞、’98年ドイツ功労十字勲章、’99年東京都文化賞などを受賞。2003年3月、上智大学定年退官
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
Take@磨穿鉄靴
53
母の本棚から選んで借りたデーケン氏のサイン入りの本。あまり深く考えて借りたわけではないけど今の自分の求める内容とマッチしてよく響いた。特に「第三の人生」への六つの課題については123までは最近実行している最中で自分の向かっている方角が間違ってはいない印象だったのでこのまま自分のペースでまわりの幸せを考えて笑顔で進みたいと思った。ユーモアの大切さも忘れないように(^_^)温かみのある内容であった。★★★★☆2020/09/20
扉のこちら側
31
初読。ユーモアを大切に生きること。亡くなる直前に、子ども達を和ませようと飲んだこともないウイスキーと煙草を求めた母親のエピソードが印象的。2013/05/25
ひまわり
20
講座で聞いたことのある話だが、その時は今思うと至福の時だったと思う。当時と比べると自分も家族も年をとり第3の人生に入ったことを感じる。これからの人生を考えるよい機会をもてたように思う。2020/08/21
ののまる
11
先日講演会でお会いしたので、肉声で語っていただいたような気持ちで読みました。2015/12/09
Tatsuya Hashimoto
6
~「望ましい〇〇像」として・・ 1.良い聴き手であり、話したくないときも黙ってそばにいてくれる人 2.ともに笑ったり、泣いたりしてくれる人 3.秘密を守り、信頼に値する人 4.偏見を持たず、寛大な人 5.自分の限界をわきまえて、生き生きと生活を楽しんでいる人 これって、なんでもあてはまるんちゃうかなぁと ・・・あかん・・しゃべりなので・・・信頼がナイ・・・・ 少しでも近づけるといいなぁ。2016/03/31