雷の波涛―満州国演義〈7〉

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  • サイズ B6判/ページ数 477p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784104623082
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0093

出版社内容情報

大戦前夜の満州。度重なる政権交代に長引く不況。突破口を求める世論は、対米開戦へと突き進む……大人気シリーズ、待望の最新刊!

バルバロッサ作戦、始動――日本有史以来の難局を、いったい誰が乗り越えられるのか。昭和十六年。ナチス・ドイツによるソビエト連邦奇襲攻撃作戦が実施された。ドイツに呼応して日米開戦に踏み切るか、南進論を中断させて開戦を回避するか……重要な岐路に立つ皇国を見守る敷島四兄弟がさらなる混沌に巻き込まれていくなか、ついにマレー半島のコタバルに戦火が起きる。「マレー進攻」に至る軌跡を描く待望の最新刊!

内容説明

昭和十六年。ナチス・ドイツによるソビエト連邦奇襲攻撃作戦が実施された。ドイツに呼応して日米開戦に踏み切るか、南進論を中断させて開戦を回避するか…敷島四兄弟が岐路に立つ皇国に見たものとは。「非常事態」の名の下、暴き出される人間の性。加速する満州クロニクル、ついに終焉へのカウント・ダウン開始。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

レアル

75
活動場所が満州のみではなく、世界に広がりつつあるこの巻。この巻へきて日米開戦と話が続く。そろそろシリーズのクライマックスが見えてきたかな。。戦争へと続く日本の昭和史も、総論的な部分で理解しているつもりでも、各論部分になると理解出来ていなかった部分が、このシリーズ7巻を通して近代史の流れの中で学ぶ事ができた。とうとう開戦間近!そして残り2巻、大切に読みたい。。2015/06/15

藤枝梅安

42
物語はいよいよ1941年。長かった。難しかった1冊。戦争に突入していった日本の有り様を、満州からの視点で描き、歴史が繰り返されないために我々が何を考えどう行動すべきかを厳しく訴えてくる。 次郎と三郎は南に向かい、シンガポール陥落を目の当たりにする。日本の首脳の名前、英米の首脳の名前が次々に出てくる中で、朴正煕、アウン・サンの名にも注目したい。朴正煕の長女は現大統領。アウンサンの長女は国民民主連盟中央執行委員会議長。立場は違えど、独立運動の旗手として活躍した2人。さらにホーチミンの名も。2013/02/10

いくら

28
とうとう第二次世界大戦、そして太平洋戦争へと突き進む。日本がアメリカとの開戦に踏み切った経緯がよく分かる。ただ近衛内閣から東条内閣となるのが唐突に思えた。でもそれだけのインパクトだったのだろうと当時の渦中にいた人間の視点で改めて見ることができた。太郎は破滅に向かっている。次郎は無聊をきめてるけど一貫した主義を崩さずこのままいくのだろう。三郎の未来は辛いものになるだろうが、軍人として貫いていくと思われる。一番予測不能なのは四郎だけど、今回は強さの片鱗が垣間見えた。大きく化けるのか、相変わらずで終わるのか。2014/05/18

0717

25
とうとう大東亜戦争開戦へ。真珠湾攻撃、マレー半島上陸、シンガポール陥落まで。太郎は何をやっているのか、外務官僚への皮肉のつもりなのかな? かつての緑林の徒、次郎は上海から流れて香港、マレー半島へ、中野学校出身者と行動を共にする密林の徒へ。三郎も憲兵大尉としてマレー半島上陸戦を監視する。満州の四郎は思うように映画が進まず、煩悶する日々が・・・。ここから敷島四兄弟には過酷な人生が待っているんだろうな。2015/08/14

KAZOO

23
7巻ともなると満州国というよりも中国や日本の世界大戦への参画によって、活動の場所が広がってきます。シンガポールなども舞台になり二郎がさらに自由な立場で活躍していく様子もうかがえます。四郎も徐々に強くなっていくのでしょうか?あと2巻で終了ですがどこで終わらせるのでしょうか?2014/07/06

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