内容説明
人との距離がうまく測れず、引きこもりがちな大瀬崎亜紀、２２歳。「このままじゃダメ人間だ！」と心機一転、バイトをはじめるも、“鬼シャチョー”にこき使われ、とほほ状態に。それでもシャチョーにほのかな恋心を抱き始める…。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
優希
98
面白かったです。編集プロダクションでバイトを始めた梢。自分を卑下したり、社長にほのかな恋心を抱いたりと思いがあちこちに飛んでいますが、だからこそリアルに感じられました。考え方が結構突飛なところがあるので、きちんと地に足をつけて歩めるのかハラハラ。それでも少しずつ成長していく梢。スナフキンに会えないなら自分がスナフキンになろうと思うのが何だか愛おしかったです。作者を山崎ナオコーラさんと空見したのはオフレコで。2016/09/30
あつひめ
56
居場所が見つからないような気がする人・・・たくさんいると思います。かっこつけたいでもそれは本当の自分じゃないっていうモヤモヤだらけの心。ずばりとその急所を突いてくるような作品。どうすれば、そんな気持ちにならなくて済むのかなど参考になることはほとんどない。ただそういう日常を送っている女子も居る。だれでもそんな気持ちを持って生きているんだよ・・・と諭されたような感じ。毎日森の中を彷徨っているような気持ち・・・そういう気持ちを抱えて生きている私・・・まだまだ幼いなぁ・・・と一人苦笑い。2012/02/23
そのぼん
26
迷走中の主人公…。学生としても、就職して働くにしても何処か中途半端な感じのする女性を描いた物語でした。 物語が終わって、そこから主人公がどう歩んでいくのかも気になりました。2012/06/20
nonたん
25
なんかすごくもったいない終わり方…ダメダメ女のサクセスストーリーになるのか！と期待したけど…なんなかった…。結構笑えたのに、最後はしみじみしちゃった。シャチョーやお父さんに、イライラさせられ、自分を省みるなんて、柄にもないことしてみたり…。スナフキンはいないけど、いないなら自分がスナフキンになろうっていうのは、少しだけ得心した。うーん。でも、なんかもったいない…（しつこい）2011/01/29
ゆう
20
図書館本。このタイトル、すごく好きだ。スナフキンに会えないなら自分がスナフキンになろう。最初、あれ？これってエッセイだっけ？って思っちゃうくらいなんだかリアルだった。考え方がすごい斜めにいっちゃうし、とんでもな娘が出てきたなぁって思いつつも、大瀬崎がどうなっていくのか、ちゃんと自分の足で立って進んでいけるのか、ハラハラしながら読み進めた。なんだかんだでシャチョーの「バーカ」に愛を感じたのは私だけかな。2015/01/21
