内容説明
イラクで無念の死を遂げた奥克彦。幼い日に芽生えた外交官の夢、ラグビーに熱中し挫折も味わった学生時代。やがて念願の外交舞台に立った彼は、常に「現場」で戦い続けた。爽快に生き、壮烈に死した半生を描く青春ノンフィクション。
目次
序章 突然のノーサイド
第1章 芽生えた夢
第2章 挫折と情熱
第3章 世界の「現場」を走りながら
第4章 砂漠に死す
終章 奥克彦の遺志
著者等紹介
松瀬学[マツセマナブ]
1960年長崎生まれ。79年福岡県立修猷館高校卒業。83年早稲田大学卒業後、共同通信社入社。高校、大学時代はラグビー部に所属。共同通信では一貫してスポーツ畑を歩み、プロ野球、大相撲などの担当を経てJOC、IOCなどをカバー。96年から4年間はニューヨーク勤務。2002年1月に同社を退社、ノンフィクションライターに。著書に『汚れた金メダル』(文藝春秋、1996年度ミズノスポーツライター賞受賞)などがある(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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金吾
26
亡くなられた時のニュースは覚えておりましたが、人となりは全く知らなかったので、読めて良かったです。若い頃から信念に従い行動されたことに感銘を受けました。2023/06/14
SU
1
『各人が職責をこなす』最後の方に書いてあった言葉。印象に残った。2013/01/04
KK
0
世界が混沌とする中で、国境や宗教を超えて現場で活躍し続けた外交官。 きっと誰しもが奥外交官を尊敬し、人間として「ああなりたい」と思う事が多いのではないか。それでも、中々人は変われない。奥外交官は自分の居場所に対して責任を果たすこと、それこそが社会に価値をもたらすことと信じたのではないかと思う。 決して外交官だからできたことではない。人は誰しも、今の自分の居場所からできる事を初め、そこから広く世界を見上げる視点を持たなくてはいけない。 2013/03/24
goroumaru7
0
大学ラグビーシーズン終盤だからと言うわけではないのですが以前本書に関する記事を目にし、考え方などが似ているところが多くあると感じていたので手にとりました。 自分がすべき事を精一杯取り組むべきであると改めて思わせてくれる一冊でした。2025/01/08