奪還〈第2章〉終わらざる闘い

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  • サイズ B6判/ページ数 190p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784104599028
  • NDC分類 302.21
  • Cコード C0095

出版社内容情報

もう、我慢はできない。膠着する交渉、拉致ビジネスの横行、疲弊する家族会、北朝鮮の暴挙。
人生を奪われ続ける拉致被害者と家族の苦悩と怒りを語り尽くす手記。

内容説明

北朝鮮による拉致問題はなぜ、決着しないのか―膠着する交渉をめぐる疑惑のシナリオ、この悲劇をも食い物にしていく「拉致ビジネス」の横行、年ごとに疲弊していく家族会の内面、次第に明かされていく被害者たちの北朝鮮での生活ぶり…最前線で闘い続ける著者が、信じ難い暴挙に出た無法国家への怒りと、報じられない真実を語り尽くした手記。

目次

プロローグ 甥と姪
第1章 膠着した日々
第2章 薫の苦悩
第3章 拉致ビジネス
第4章 家族の人生
第5章 疑惑の交渉
第6章 揺れる家族会
第7章 終わらぬ悲劇
エピローグ 今まだ語れぬこと

著者等紹介

蓮池透[ハスイケトオル]
1955年新潟県柏崎市生まれ。1973年新潟県立柏崎高校を卒業。1977年東京理科大学電気工学科を卒業後、エネルギー関連会社に入社。1997年より「北朝鮮による拉致被害者家族連絡会」事務局長
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ぶんこ

47
第一章で中山参与が出てこなかったのを不思議に思っていたのですが、今回は少しですが触れられていて、薫さんとホットラインのようなものが出来ていた事。 2004年に突然辞任となった事が書かれていました。 先に帰国された5人の方々の夫、子供達の帰国がきっかけで家族会にヒビが入ったようで、切なかったです。 あれから10年以上経っていますが、何も進展していないことに、日本の家族の方々の哀しみを思うと、言葉がありません。2015/10/05

キコ

11
帰国した5人の拉致被害者の方たちと、その子供たちは1年以上も離ればなれになっていたんですね。なんだかわりとすぐ帰ってきていたような気がしていました。しかし拉致問題をダシにする国会議員とか。。ほんとイヤですね。家族が帰ってきた人と、死亡したと伝えられて帰ってこない人がいるなかで、家族会の中で距離ができてしまうのは仕方がないことだと思います。。2016/10/04

sasha

8
腹が立つ。拉致被害者やその家族を、選挙向けのパフォーマンスに利用する政治家たち、都合のいい部分だけを伝えるマスコミ、拉致問題をビジネスにしようとするたわけ、募金詐欺を働くド阿呆。こういう奴らって心はないのかと思うわ。著者の怒りが見事に伝播した。今振り返ってもこの時点で日本政府は拉致問題は終わったと思ってないか?その後、なんの手も打ってないだろう。北朝鮮とのパイプがなのであれば、アントニオ猪木の訪朝を認めてはどうか。アメリカや韓国に頼んでばかりいないで、自分で動け。やっぱり日本政府って自国民を守らないんだ。2018/05/10

オリーブ

1
個人でどうこう出来るものではないので、日本政府に頼らざるをえない、そして、一番頼りになるはずの日本政府とも闘わなければならなかった拉致被害者の方々の心情を思うと、怒りさえ涌いてきます。彼の地で生きていくと決心した時、日本への望郷の念を捨てたと仰る蓮池さん。未だ、帰国できずに北朝鮮にいる拉致被害者の方々も、きっと、今、そう言う気持ちでいるのかと思うと、一刻も早く、安心させてあげて、ご家族の元へ返して!そう願わずにはいられませんでした。2013/05/02

貧家ピー

1
弟が帰国しても戦いは終わっていなかった。息子・娘を取り返す交渉、年々疲弊する家族会内部の気持ちのズレは読んでいてつらくなった。日本という国は誰がリーダーでどうしたいのかが不明なことがわかってしまう問題でもある。2010/11/29

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