首折り男のための協奏曲

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  • サイズ B6判/ページ数 315p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784104596065
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0093

出版社内容情報

豪速球から消える魔球まで出し惜しみなく投じられた「ネタ」たち。技巧と趣向が融合した七編を収める贅沢すぎる連作集。黒澤も登場!

首折り男は首を折り、黒澤は物を盗み、小説家は物語を紡ぎ、あなたはこの本を貪り読む。胸元えぐる豪速球から消える魔球まで、出し惜しみなく投じられた「ネタ」の数々! 「首折り男」に驚嘆し、「恋」に惑って「怪談」に震え「合コン」では泣き笑い。黒澤を「悪意」が襲い、「クワガタ」は覗き見され、父は子のため「復讐者」になる。技巧と趣向が奇跡的に融合した七つの物語を収める、贅沢すぎる連作集。

内容説明

「首折り男」に度肝を抜かれ、「初恋」に惑って「怪談」に震え、「昆虫」は覗き見され、「合コン」では泣き笑い。「悪意」が黒澤を襲い、父は子のため「復讐者」となる―全7編、胸元えぐる豪速球から消える魔球まで出し惜しみなく投じられた「ネタ」のアンサンブル!

著者等紹介

伊坂幸太郎[イサカコウタロウ]
1971年千葉県生れ。東北大学法学部卒業。2000年『オーデュボンの祈り』(新潮社)で第5回新潮ミステリー倶楽部賞を受賞し、デビュー。2004年『アヒルと鴨のコインロッカー』(東京創元社)で第25回吉川英治文学新人賞、「死神の精度」(オール讀物)で第57回日本推理作家協会賞(短編部門)を受賞。2008年『ゴールデンスランバー』(新潮社)で第5回本屋大賞と第21回山本周五郎賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ダイ@2019.11.2~一時休止

642
独立した短編に加筆修正して連作短編集に仕上げた伊坂さんらしいなって感じで月曜日から逃げろがイイ。2014/11/23

kishikan

609
伊坂さんの後書きらしきものを読み、この本の不思議なつながりの理由が分かった。そもそも各章は、別々の雑誌のために書かれた短編。それに手を加え、ジグソーパズルのように並べ替え、まとまりを持たせたもの。だから協奏曲という訳か、なるほど・・・。面白い。会話と構成の巧みさ、歴史上の話や名言、格言に満ち溢れ、相変わらず伊坂さんらしい。首折り男は主題だけど、それよりクワガタと神様の話、時空と運命を描いた「僕の舟」の話はグッとくるものがある。仙台では有名らしい山家清兵衛(公頼)のことは、思わず調べてみてしまった位。2015/02/19

yu

495
いくつかは既読だったが、相変わらずの小粋な会話のオンパレードに思わず顔がニヤけてしまう。(←注:不審人物ではありません。) 「死ねばいいのに」って思うようなイヤなヤツもお約束のように登場。それも含めて伊坂作品の醍醐味と思える。「合コンの話」は2回目だけど、合コン中の現実の会話と心の声のくだりが最高に笑えた。 こういうアンソロジーも素敵だなぁと思える1冊。2014/02/18

紅はこべ

467
殺し屋や泥棒といった伊坂さん得意のアイテム、散りばめられた気の利いた警句や人生観、いかにも伊坂ワールドだ。勧善懲悪、天罰が一貫したテーマかな。こんなデウス・エクス・マキナ的な存在がいたら、世の中少しはマシになる?現代のおとぎ話だな。2015/04/30

えむ

441
どんな繋がりなのか疑問に思いながら読んでいたのですが、後書を読んで納得。面白くもあり、詰まらない話もあるのですが、最後まで読むと微妙に繋がったりしているのが面白さかと感じます。最後の「合コンの話」はこの本自体をミステリアスな仕上げにした絶対に読まなければならない章です。伊坂さんの作品の中では好きな作品になりそうです。2014-1132014/12/21

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