出版社内容情報
ニーチェ、本居宣長、小林秀雄……碩学の思考を読み解き、崖っぷちの日本に必要なものは何かを問う。真の保守思想家の集大成的論集。
内容説明
ニーチェ、本居宣長、小林秀雄、福田恆存…。碩学の思考を丹念に読み解き、崖っぷちの日本に必要なものは何かを今こそ問う。真の保守思想家の集大成的論考。
目次
第1部(神の視座と歴史―「神話」か「科学」かの問いかけでいいのか;神の歴史の行方―文明のオリジンを持たない日本人)
第2部(ニーチェの言葉「神は死せり」は日本人にとって何を意味するか;ニーチェの言語観にこと寄せて;真贋ということ―小林秀雄・福田恆存・三島由紀夫をめぐって;小林秀雄と福田恆存の「自己」の扱いについて)
第3部(「日本」という名のイデオロギー―一九七〇年代の日本人論はどのようにしてイデオロギーになったか;昭和の連続性―歴史に戦前と戦後の区別はない;「昭和のダイナミズム」考―思想の地下水脈を外国にふさがれたままでいいのか)
著者等紹介
西尾幹二[ニシオカンジ]
1935年東京生れ。東京大学文学部独文学科卒。同大学大学院修士及び文学博士。電気通信大学名誉教授。「新しい歴史教科書をつくる会」の初代会長をつとめた(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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軍縮地球市民shinshin
14
保守派の論客の最新評論集。ただし時事評論ではなく、その分形而上的な話が多く、結構読みごたえがある。「昭和の連続性―歴史に戦前と戦後の区別はない」は「戦前」と「戦後」を区別するなという論考でそれはその通りだと思った。2022/02/18
jjm
9
著者の考える歴史「事実について、過去の人がどう考えていたかを知ること」「異なる過去の時代の人がそれぞれどう考え、どう信じ、どう伝えたかの総和」これは『歴史とはなにか』の岡田英弘氏とはだいぶ主張が異なるが、両者は保守派として親交が深かったらしい。「日本人は自分のオリジンというものがどこにあるかが常に不明確で、その結果日本人は今に至るまで、日本文明のツールはどこかほかにあると思い込んでいる」「(一方)自分というものがあるからこそ、外からきたものは他であるという自覚が成り立つ」-p125,161-1952022/09/03
naniwoyomu
3
おすすめ。 #興味深い #鋭い考察 #教養 #講演
ひろただでござる
1
日本の歴史において「戦前と戦後」を区別し戦前は「悪」、米統治後の戦後は「善」と認識するのは何故なのか、その理由はどこから来るのかを問うている。歴史は起きた事しか伝わらない。起きた事象を取り巻く社会情勢(国内外問わず)や関係した人たちの考え方(思想)目指したものなどを現在の価値観で評価してはならない。あの時代の日本の選択、開戦に至る必然性が今の日本人にとって理に適うのか。勝ったか負けたかだけの根拠を問題にするなら日本人がもっと聡明だったら戦争なんか怒らなかったで終わってしまう。2020/11/10
Satoyama
0
この本の内容とは関係ないが、戦後の占領下、当時10歳だった筆者はアメリカ兵からチョコを貰ったが日本人の誇りで食べずに捨てたそうな。 一方、当時11歳だった田原総一郎は「おいしく食べた」そうである。つまり、そういうことなんだそうだ。2020/09/11