内容説明
税理士・飯塚毅は、国税当局の誤った法解釈に抗して訴訟を起こす。しかし、メンツを潰された当局は、顧客に嫌がらせの税務調査を開始し、顧問契約解消を迫ることで飯塚を“兵糧攻め”にする一方、マスコミへの情報操作で揺さぶりをかける。そして遂に脱税事件をでっち上げて事務所員を逮捕、当局の卑劣な攻撃はピークに達した―。国家権力に抗し勝利した男・飯塚毅(TKC会長)の生きざまを経済小説の旗手が描いた巨編。
著者等紹介
高杉良[タカスギリョウ]
1939(昭和14)年東京生まれ。化学専門紙記者、編集長を経て、’75年『虚構の城』で作家デビュー。以来、経済界全般にわたって材を得て、綿密な取材に裏打ちされた問題作を発表している
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