春の数えかた

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  • サイズ B6判/ページ数 197p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784104510016
  • NDC分類 914.6
  • Cコード C0095

内容説明

自然界の不思議、生きものたちの行動、人と自然の関係などなど、動物行動学者による発見に充ちたエッセイ。「波」好評連載『猫の目草』待望の単行本。

目次

春を探しに
赤の女王
動物行動学としてのファッション
ボディーガードを呼ぶ植物
カタクリとギフチョウ
ホタル
夏のコオロギ
植物と虫の闘い
八月のモンゴルにて
シャワー〔ほか〕

著者等紹介

日高敏隆[ヒダカトシタカ]
1930年、東京生まれ。東京大学理学部動物学科卒業。東京農工大学、京都大学教授、滋賀県立大学学長を経て、現在は総合地球環境学研究所所長
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

J D

60
 書かれてから四半期経過している。地球温暖化の話もあり、飛行機雲と温暖化の話は興味深かった。チョウを中心とした生物と気温もしくは季節の話。なんか懐かしいような春の温かさを感じる良い作品でした。2023/05/26

田中寛一

26
「ボディーガードを呼ぶ植物」が驚きで面白かった。ハダニのついた植物は葉を食べられるが、そくぶつが悲鳴をあげSOS信号を出すとチリカブリダニがやって来てハダニをやっつけるという。近くの植物もハダニもその悲鳴を「立ち聞き」しているという。植物も危機を感じて悲鳴物質を作り出していくとは驚きだ。「春の数えかた」では5〜10度の発育限界温度を超えた温度✕日を「日度」として数え低い温度の日は数えないという。人間のロジックと自然のロジックがせめぎ合う人里を創ろう、という主張にも考えさせられた。2017/04/26

田中寛一

17
「ボディーガードを呼ぶ植物」が驚きで面白かった。ハダニのついた植物は葉を食べられるが、そくぶつが悲鳴をあげSOS信号を出すとチリカブリダニがやって来てハダニをやっつけるという。近くの植物もハダニもその悲鳴を「立ち聞き」しているという。植物も危機を感じて悲鳴物質を作り出していくとは驚きだ。「春の数えかた」では5〜10度の発育限界温度を超えた温度✕日を「日度」として数え低い温度の日は数えないという。人間のロジックと自然のロジックがせめぎ合う人里を創ろう、という主張にも考えさせられた。2017/04/26

遠い日

10
動物や植物、人間、自然、昨今のエコロジーや環境問題への提言、疑問、確信などいろいろなテーマで、縦横無尽に話題をさばくようすに、すっかり魅了されました。『チョウはなぜ飛ぶか』の日高さんとは、略歴まで結びつかず、失礼しました。花が咲くのも、虫が活動するのも、みな進化と環境とに関わる理由があることをわかりやすく説いてくれる。自然との調和についての話は、深く胸を打たれた。 洞窟昆虫の話も、興味深かった。ほんとうにいい読書の時間を過ごせました。 2012/08/20

nas

5
昆虫や植物の知識の深い人から見た世界って自分とは全然違うので面白かった。カマキリの卵の高さで雪の深さが分かること、なぜ虫は光を目指すのかなど考えたことの無いことがたくさんあった。環境管理されていつまでも羽化できない二年生三年生の蛹は、そのまま弱って死んでしまうという話は興味深いけれど少し残酷だなと感じた。2016/06/08

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