その姿の消し方

個数:

その姿の消し方

  • ウェブストアに2冊在庫がございます。(2025年06月26日 21時48分現在)
    通常、ご注文翌日~2日後に出荷されます。
  • 出荷予定日とご注意事項
    ※上記を必ずご確認ください

    【ご注意事項】 ※必ずお読みください
    ◆在庫数は刻々と変動しており、ご注文手続き中に減ることもございます。
    ◆在庫数以上の数量をご注文の場合には、超過した分はお取り寄せとなり日数がかかります。入手できないこともございます。
    ◆事情により出荷が遅れる場合がございます。
    ◆お届け日のご指定は承っておりません。
    ◆「帯」はお付けできない場合がございます。
    ◆画像の表紙や帯等は実物とは異なる場合があります。
    ◆特に表記のない限り特典はありません。
    ◆別冊解答などの付属品はお付けできない場合がございます。
  • ●3Dセキュア導入とクレジットカードによるお支払いについて
    ●店舗受取サービス(送料無料)もご利用いただけます。
    ご注文ステップ「お届け先情報設定」にてお受け取り店をご指定ください。尚、受取店舗限定の特典はお付けできません。詳細はこちら
  • サイズ B6判/ページ数 174p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784104471058
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0093

出版社内容情報

留学生時代、フランスの古物市で見つけた古い絵葉書。それが、幻の詩人との四半世紀にわたる縁の始まりだった。待望の新作長篇。

古い絵はがきに綴られた十行の詩。細くながく結ばれてゆく幻の「詩人」との縁を描く待望の長篇。留学生時代、古物市で見つけた一九三八年の消印のある古い絵はがき。廃屋としか見えない建物と朽ち果てた四輪馬車の写真の裏には、流麗な筆記体による一篇の詩が記されていた。やがて、一枚また一枚と、この会計検査官にして「詩人」であった人物の絵はがきが手元に舞い込んでくる――。二十数年にわたる縁を描く待望の長篇。

内容説明

フランス留学時代、古物市で手に入れた、1938年の消印のある古い絵はがき。廃屋と朽ちた四輪馬車の写真の裏には、謎めいた十行の詩が書かれていた。やがて、この会計検査官にして「詩人」の絵はがきが、一枚、また一枚と、「私」の手元に舞い込んでくる…。戦乱の20世紀前半を生きた「詩人」と現在を生きる「私」。二人を結ぶ遠い町の人々。読むことの創造性を証す待望の長篇。

この商品が入っている本棚

1 ~ 4件/全4件

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

KAZOO

130
この作品は小説なのですが、最初は堀江さんが出会った実際のはなしだと思って読んでいました。古い絵葉書に書いてある詩のような文章からそれにつながりさらに新しい絵葉書が出てきて、ということで実際の場所などに行って生存者に話などを聞いて、というあまり起伏のないはなしですが私は好きです。堀江さんの小説やエッセイなどを読んでいて最近は福永武彦を思い出してしまいます。2018/01/15

かりさ

112
言葉とは単にぽつんと意味を成すだけのものではなく、落とされた記憶と共にあり続け、時に静かに漂い、ふいに熱く強く揺さぶりどうしようもなく惹かれてしまう。フランスに留学時代、古物市で出会った一枚の絵葉書。その裏に書かれたぴったり十行に収まった詩篇のような言葉の塊。ブルーブラックのインクで書かれたその詩のようなものに惹かれてゆくことから物語は語られてゆきます。静かに静かに波紋を広げ、人生の心の軌跡を辿る旅。言葉とは文学とは、その人の記憶に人生に寄り添い続けてくれる。静謐で美しい文章、装丁全てが愛おしい作品。2016/04/09

コットン

83
フランスの観光地でも何でもない町の古い絵はがきに触発された日本人の私がその場所を尋ねる所から物語が始まる。絵はがきの裏に几帳面だが抽象度の高いぴったり十行でおさまる詩の謎や、これを書いた彼にまつわる人々との交流、時の流れなどを感じさせてくれながらも、出会いの面白さを説いているようにも思える。いずれにしても、ゆったりと流れる時間の中で上質のフランス映画を見ている気分にさせてくれる。ブックデザインもそんな時代を感じさせない落ち着いた感じで良い。2016/10/29

aika

75
ことばが、こころをつなぐ。フランスにて「私」がたまたま手にした、一枚の絵葉書に込められた、幻の詩人アンドレの思い。たった一編の詩を探求する旅路で出会う人びと。社会的背景は様々でも、皆が、それぞれの人生を歩んでいる。人種も、時空も超えて結ばれた、現在の私と過去のアンドレ。そして、過去であるアンドレが残した詩が紡いだ、今を、これからを生きる私と人びとの邂逅。この物語を読み終えて、今、自分の心のそばにいる人に、ありったけの思いを、自分の言葉で伝えよう。言葉は、そこに託し託された思いは永遠なのだ。そう思いました。2016/11/05

周到&執拗

72
暗号小説が退屈になりがちなのは、暗号自体の問題というより、その扱い方がクイズ的になるせいだろう。その証拠に、謎の暗号の連続を殺人予告と絡め、解読後同じ暗号で逆攻撃を仕掛ける例のホームズ譚などは、戦記のような迫力がある。フランスの古物市で見つけた絵ハガキの詩文の謎を追う本書は、ホームズ譚とはまた違う意味で暗号を逆用する文学的な冒険だ。語り手を思うまま引きずり回す暗号の物語は、暗号無用の数編をはさみ、暗号を思うまま利用する語り手の物語へ変貌する。はなはだ技巧的な最終話には、優しさとしたたかさがみなぎっている。2016/03/30

外部のウェブサイトに移動します

よろしければ下記URLをクリックしてください。

https://bookmeter.com/books/10137344
  • ご注意事項

    ご注意
    リンク先のウェブサイトは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」のページで、紀伊國屋書店のウェブサイトではなく、紀伊國屋書店の管理下にはないものです。
    この告知で掲載しているウェブサイトのアドレスについては、当ページ作成時点のものです。ウェブサイトのアドレスについては廃止や変更されることがあります。
    最新のアドレスについては、お客様ご自身でご確認ください。
    リンク先のウェブサイトについては、「株式会社ブックウォーカー」にご確認ください。

最近チェックした商品