内容説明
伝説のストリッパーが語ったテープ160本分の人生は、悲しい嘘とトラウマの巨大な迷宮だった。
目次
第1章 神がひき合わせた
第2章 半同居生活四百四十五日
第3章 悪夢のどんでん返し
第4章 夫と息子の真実
第5章 踊り子という職業
第6章 伝説の真相
第7章 食い尽くされた「悲劇のヒロイン」
第8章 裁判という名の狂騒曲
第9章 運命の色悪
第10章 欺かれた男の壮絶な最期
第11章 業火に灼かれて
第12章 釜ヶ崎で生きる理由
第13章 魂の叫びが聞こえますか
終章 末期のメッセージ
著者等紹介
加藤詩子[カトウウタコ]
追手門学院大学文学部心理学科卒。医薬情報専門誌記者を経てフリーに。以後、社会、風俗等多方面にわたって執筆活動を続けている。本書は、取材の一環として一条さゆりと出会い、その死を看取ることになった経緯をもとに、3年の歳月をかけて書き下ろした
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
職商人
7
「哀れ」としか言いようがない。晩年から死に至るまでの交流、そして、亡くなったあとに真実を検証していく著者の粘り強い「真実の掘り起し」と「思いやりの深さ」に、ただただ感服。私はマスコミをとおしてし一条さゆりは知っていた。しかし、興味本位でしか注目していなかったことを思い知る。それにしても最晩年の姿には絶句する。どうして・・・・、と。2013/08/31
c
5
これは難物だった。力作なのは確かだが、評伝、ノンフィクションとしてのバランスを決定的に欠いている。一条さゆり本人と密になりすぎた余り、兎に角一条には甘く、それ以外の人間に対して厳しすぎるのだ。一条さゆりの周りの男たちに対しては、言いがかりや殆ど陰謀論めいた筆致で執拗に攻撃するが、そのくせ本人の過ちや自堕落さは、彼女の孤独に起因するものとして簡単に許容してしまう。彼女を常に搾取される側として描こうとしているので、自殺に追いやった情夫や、ガソリンをかけられ火傷させられた事件の原因や過程が今一つ明瞭ではない。2019/02/27
amnioticfluid
5
簡単に「入魂の作品」などとは言いたくないが、著者がこれ以降出版をしていないのも無理もないと納得する力作。真摯にこんなものを書いては疲弊するだろう。ストリッパー、釜ヶ崎などの特異性よりも、日本社会で貧困する女性やアルコール依存者が生きて行くなかで出会うこととの共通項が沢山見いだされた。自分はヘテロの女性ではないが、性や感情の搾取や消費について考えざるを得なかったし、著者が自分をきちんとほおりこんで書いたことに敬意を表したい。(反対に駒田信二や小沢昭一に腹が立った。)2019/02/10
midnightbluesky
5
読んでゆくうちに、原一男とか、ゆきゆきて神軍とか、全身小説家、とかそういう言葉を連想してしまった。虚偽の過去、その過去が明らかになるにつれて取材者が次第に暗黒に取り込まれてゆくさまは、まさにドキュメンタリー映画を見ているようであった。これだけの労作がなぜ文庫化されないのか?(文庫化されていたのかも)2013/09/14
鼻毛カッター
3
1章、2章がこみいってて、やや読みにくい(一条の生前の虚言をもとに書いていて時系列もバラバラなため)が、それを越え、一条の死後、真実がひとつづつ明らかにされていくと、業の深さと心の闇が恐ろしすぎる、戦慄すら感じた。生前の虚言を著者は誇張している程度なんだろうと感じていたらしいが、いくらなんでもすぐに見抜けるんじゃ、とは思うがそういう著者だからこそ書けたのかも知れない。2010/05/28
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