夕映え天使

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  • サイズ B6判/ページ数 248p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784104394036
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0093

内容説明

さびれた商店街の、父と息子二人だけの小さな中華料理店。味気ない日々を過ごす俺たちの前に現れた天使のような女・純子。あいつは線香花火のように儚い思い出を俺たちに残し、突然消えてしまった。表題作「夕映え天使」をはじめ、「切符」「特別な一日」「琥珀」「丘の上の白い家」「樹海の人」の6編の短篇を収録。特別な一日の普通の出来事、日常の生活に起こる特別な事件。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

里季

60
浅田氏の短編集は安心して読める。どの話もよかったなあ。中でも一人の同じ女性を雇った純朴な男二人のお話の表題作、超巨大高速彗星が地球に衝突する日を迎える人々を書いた「特別な一日」、時効まであと一週間の犯人と彼を偶然に見つけた定年間近の警察官の話「琥珀」がよかった。最後の「樹海の人」は、陸自に在籍したことのある浅田氏の自伝的小説か?どれもノスタルジックで楽しんで読むことができた。2014/06/18

ぽろん

27
NHKのドラマで「琥珀」を見て、読んでみた。琥珀も良かったが表題作の夕映え天使が印象的。読んだ後に余韻が残る短編集。2018/01/07

ヒコーキ雲

10
2008年12月上梓。表題作以外に「切符」、「特別な一日」、「琥珀」、「丘の上の白い家」、「樹海の人」の短編6作。「特別な一日」は伊坂幸太郎さんの「終末のフール」や三浦しをんさんの「むかしのはなし」と同じテーマでしたが終盤まで隠されていて 処理の仕方が面白かった。気にかかる謎が終盤で明かされる話が多いです。「夕映え天使」も良かったけれど、好みは「切符」かな。2014/07/23

図書館ポイズン

8
ちょっとほっこりしたくて浅田さんの短編集。 期待通りほっこり。 「特別な一日」が特によかった2014/07/26

oldman獺祭魚翁

7
図書館本 眠れぬままに深夜まで一気に読みました。短編集ですが全体的に暗い色調で統一されています。「特別な一日」も面白かったのですが、読み終わって一番衝撃的だったのは「丘の上の白い家」でした。「切符」もこの少年とほぼ同世代の僕にはとても印象的です。こうして自分の多感だった頃と同じ頃の話を読んでいると、自分がとても歳をとったと思います。この本は出来るなら同世代の方に読んで欲しいなと思います。2015/01/12

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