内容説明
広々とした風景の中で、こんもりと、まるで「緑の島」のように見える鎮守の森。戦後、この日本独特の緑環境は次々に破壊され、われわれは心のふるさとまで失いつつある―。植物学者が提案する新しい森づくり、そして宗教者との対話から、日本の未来像と自然のあるべき姿を探る。
目次
第1部 鎮守の森というキーワード(大震災も耐え抜いた森;死んだ材料による規格品づくりの功罪;チュクセン教授との出会い;植物社会の厳しい掟 ほか)
第2部 対談 日本人と千年の森(板橋興宗;宮脇昭)(鎮守の森に不可欠な「ふるさとの木」;日本人はなぜ森に惹かれるのか;外来のものを寄せつけないシステム;最高条件と最適条件 ほか)
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ことり
3
森の木として杉や松をイメージするのは本来の姿ではなかったとは。それにしても自分たちに都合のよいように自然に手をつけるのは人のやること。しかし、日本人は鎮守の森として手を付けない場所も残したとは。自然と折り合いをつけて暮らしてきたご先祖様は尊いと思う。また最高条件と最適条件の違い。少し我慢を強いられる最適条件がよいとは。人も同じというくだりに納得。2023/08/02
みっちゃん
1
鎮守の森、、、いま必要なものなのかもしれない2020/08/18
影法師
1
対談部分がたいへんよろしい。2011/02/23