方舟を燃やす

個数:
電子版価格
¥1,980
  • 電子版あり

方舟を燃やす

  • ウェブストアに6冊在庫がございます。(2025年06月22日 06時36分現在)
    通常、ご注文翌日~2日後に出荷されます。
  • 出荷予定日とご注意事項
    ※上記を必ずご確認ください

    【ご注意事項】 ※必ずお読みください
    ◆在庫数は刻々と変動しており、ご注文手続き中に減ることもございます。
    ◆在庫数以上の数量をご注文の場合には、超過した分はお取り寄せとなり日数がかかります。入手できないこともございます。
    ◆事情により出荷が遅れる場合がございます。
    ◆お届け日のご指定は承っておりません。
    ◆「帯」はお付けできない場合がございます。
    ◆画像の表紙や帯等は実物とは異なる場合があります。
    ◆特に表記のない限り特典はありません。
    ◆別冊解答などの付属品はお付けできない場合がございます。
  • ●3Dセキュア導入とクレジットカードによるお支払いについて
    ●店舗受取サービス(送料無料)もご利用いただけます。
    ご注文ステップ「お届け先情報設定」にてお受け取り店をご指定ください。尚、受取店舗限定の特典はお付けできません。詳細はこちら
  • サイズ A5判/ページ数 432p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784104346080
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0093

出版社内容情報

オカルト、宗教、デマ、フェイクニュース、SNS。あなたは何を信じていますか? 口さけ女はいなかった。恐怖の大王は来なかった。噂はぜんぶデマだった。一方で大災害が町を破壊し、疫病が流行し、今も戦争が起き続けている。何でもいいから何かを信じないと、今日をやり過ごすことが出来ないよ――。飛馬と不三子、縁もゆかりもなかった二人の昭和平成コロナ禍を描き、「信じる」ことの意味を問いかける傑作長篇。

内容説明

1967年生まれの飛馬が育った時代は、みんなノストラダムスの大予言を信じてUFOを待ち、コックリさんに夢中になった昭和のオカルトブーム真っ最中だった。戦後すぐ生まれの不三子は文化的な生活を知らずに育ち、マクロビオティックの食事で子育てをしたのに、娘や息子とうまくいっていない。高度経済成長期の日本に育ち、昭和平成を生きたふたりがコロナ禍の子ども食堂で出会った時、そこに生まれたものは何だったのか―。予測不能な世界を生きる私たちに切実な問いを投げかける角田光代の新たな代表作!

著者等紹介

角田光代[カクタミツヨ]
1967年神奈川県生れ。90年「幸福な遊戯」で海燕新人文学賞を受賞しデビュー。96年『まどろむ夜のUFO』で野間文芸新人賞、2003年『空中庭園』で婦人公論文芸賞、05年『対岸の彼女』で直木賞、06年「ロック母」で川端康成文学賞、07年『八日目の〓』で中央公論文芸賞、11年『ツリーハウス』で伊藤整文学賞、12年『紙の月』で柴田錬三郎賞、『かなたの子』で泉鏡花文学賞、14年『私のなかの彼女』で河合隼雄物語賞、21年『源氏物語』(全3巻)訳で読売文学賞(研究・翻訳賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ミカママ

596
書店に並んでいれば内容を確認せずとも購入する、数少ない作家さんのひとり。昭和から令和、年齢も生い立ちも性別すら異なるふたりの人生を通じて「なにを信じるか」を問う、そんな角田さんの最新作。こちらも襟を正して(寝っ転がって)読ませていただいた。世相を盛り込んだ内容なので少々中弛みもしたが、描き切った感あると思う。めでたしめでたし、でないところがやけにリアル。ただタイトルの真意と、後半やたら話題に出る猫泥棒のメタファーが不気味で、その辺はモヤったままだ。代表作のひとつになることは確定だろう。2024/09/28

starbro

392
角田 光代は、新作をコンスタントに読んでいる作家です。 昭和~平成~令和、市井の人々の大河小説、人間ドラマ、著者の筆力で読ませますが、期待値が高い作家だけに、少し残念な作品でした。 https://www.shinchosha.co.jp/book/434608/2024/03/22

青乃108号

375
1967年から2022年までの間、1人の男性と1人の女性の生き様を平行して描き、やがて2人が子供食堂の活動で邂逅するという物語。俺も子供の頃口裂け女は怖かった。ノストラダムスの大予言の1999年人類滅亡説も信じていたし、その年には自分が何歳になっているのか計算もした。サリン事件は連日報道見たし、2000年問題は結局何事もなかった。コロナ禍では同調圧力に屈せず、かと言って陰謀論を信じた訳でもなく只、自分で判断しワクチンは1度も打たなかった。コロナ禍終息。結局この本は何だったのか良く解らずモヤモヤしている。 2024/10/12

R

293
史実というには近い過去から今にかけての物語。いわゆるオカルト趣味が流行して、世紀末思想だとか、新興宗教とか、確かにそんな時代だった頃を生きていた人たちの姿、考え、想いみたいなものが描かれて、時代そのままなのである意味ドラマチックだけど、登場人物たちは普通にその中で生きていた、あるいは生きているだけというのは、本当にそうだなと思うことばかりで驚いた。勝手な思い込みによる感情の揺れみたいなものも生々しく、同時代を生きた自分が、本当にこんなんだったような気すらしてしまう。2024/08/22

hiace9000

258
読み手の「信じる」を内側から揺さぶり、そして問う、圧巻の傑作角田文学。作者と同世代を生きた人にとっては数々の史実・事実には共感しきり。過去から現代まで、そしてVUCAな未来に向けて、人はずっと壮大なデマに騙され踊らされながら生きてきたのだろうか。むしろ何かを信じようと決め、それを真実として自らの信念に掲げ生きるからこそ、人なのだろうか。青年と母親、主人公二人が抱えた信じることへの葛藤の渦に自身も巻き込まれながら、誰かを助けることの迷いと苦しみ、その難しさを思う。自分で考え、問うことを放棄してはならない。2024/09/13

外部のウェブサイトに移動します

よろしければ下記URLをクリックしてください。

https://bookmeter.com/books/21757649
  • ご注意事項

    ご注意
    リンク先のウェブサイトは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」のページで、紀伊國屋書店のウェブサイトではなく、紀伊國屋書店の管理下にはないものです。
    この告知で掲載しているウェブサイトのアドレスについては、当ページ作成時点のものです。ウェブサイトのアドレスについては廃止や変更されることがあります。
    最新のアドレスについては、お客様ご自身でご確認ください。
    リンク先のウェブサイトについては、「株式会社ブックウォーカー」にご確認ください。

最近チェックした商品