終らない旅

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  • サイズ B6判/ページ数 509p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784104232055
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0093

内容説明

男は日本人、神戸の大震災で落命。女はアメリカ人、「9・11」テロに衝撃を受けて病没。今は亡き二人の、秘められた偕老同穴の恋。終戦前日の無残で無意味な大阪大空襲について、ベトナム戦争当時の脱走兵支援運動について、被害者がそのまま加害者にならざるを得ない戦争の悲しいメカニズムについて、男と女は熱烈に語り合い、論じ合い、そして愛し合った。その切実な思いは、二人の娘たちの世代に引き継がれて…。旅は終らない。小さな人間たちの、まともに生きぬくための旅はつづく。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

Syo

37
後半は超高速モードで 読んでしまったけれど。 ベトナム戦争。 原爆にしても 都市への空爆にしても 被害者として言うのは 簡単だけど 日中戦争や その前の日清・日露戦争に しても、 それは日本の身勝手さ だったのかも。 しかし。 五番街やロングアイランドでの デート。 脱走兵を匿ったこと。 そして再会。 終わらない旅。 う〜む。2019/12/18

b☆h

1
戦争もので、重い。やる瀬ない。でも、事実は重いものなんだと実感2010/11/23

のぶ

1
前の世紀に、「日本はこれでいいのかニュース」というニュースレターがあったのを、知ってるは殆ど(ネットでも)いないようですが、でも「べ平連」などの活動は(小田氏本人に対する評価は毀誉褒貶色々だけど)昭和の社会に一石も二石も投じていたものだと思ってます。で、読んでみた、小田氏の、たぶん遺作にあたる作品です。一昔前の(決して読みやすくはない)「小説」です。ベトナムのこととか、知らなかった話が満載でした。主人公にとっての「終わらない旅」の話だけど、読者をもその(平和を求める、かな?)「終わらない旅」に誘ってます。2021/05/16

あきこ

1
これはただの小説ではない。父親の生きた軌跡を追いながら、戦争や資本主義の行く末、人間の生きる道を語っている。私はこの小説で作者の人生を支えた正義を感じた。ベトナム戦争について学べる機会は日本ではないが、この小説を通して、ベトナム戦争の、よく言われている是非を考えることが出来た。「小さな人」として私達市民が取るべき行動、心の向かう場所をゆっくりと示してくれた、そんな小説。年末に読んだので、今年一番心に刺さったような気がした。2011/12/26

mari

0
戦争もので、重い。やる瀬ない。でも、事実は重いものなんだと実感2010/11/23

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