内容説明
能はすぐれて現代性に富む芸術。こう観ればもっと面白くなる!深い思索に充ちたエッセイ集。
目次
1 能楽堂の時空
2 春夏秋冬、能と酒
3 老いと記憶
4 能の発見
5 折々の舞台から
6 三冊の本
7 三つの新作能―創作ノートと台本
著者等紹介
多田富雄[タダトミオ]
1934年、茨城県生まれ。東京大学医学部教授、東京理科大学生命科学研究所所長などを歴任。1971年に、抑制T細胞を発見。1984年、文化功労者となる。能への造詣が深く、新作能も手がける
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感想・レビュー
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かごめ
20
まさしく多田氏の脳内の能鑑賞・解釈でそれでいて多くの知識の裏づけに基づき興味深く、楽しく読めた。特に「春夏秋冬、能と酒」少しでも脳内に能を再現したいとグラス片手に読みました。氏の新作能は気になっていたのでこの書で読むことができたのは読友さんの積読紹介のおかげです。2016/07/04
アルクシ・ガイ
3
何度となく頷きながら読みました。死と生が何の矛盾もなく混じり合う能の世界。ああ、早く観にいきたいなあ。行っちゃおうかなあ。2時間マスクに耐えられるか、自信がないけど。2021/10/07
はなうさぎ
2
能に関して書かれたものは数多あれども、私の中ではこれが一番。知性的であり感性的であり、ユーモアあり真摯であり。調和の上に書かれた文。きもちいい。
どんどん
0
ブックオフで気になったから図書館で借りる。読めたのは1,2章程度。難しい。能知ってる人向けです。間(コイ合い)について。自己啓発ちっく。いい。能にリアルな年の取り方の理想ありそうです。2018/12/18