感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ふじさん
86
札響の定期演奏会で久しぶりに、尾高忠明の指揮で、チャイコフスキー「ヴァイオリン協奏曲」、ドヴォルザーク「新世界より」を鑑賞した。斎藤の数少なくなった弟子の演奏を聴いて、この本を再読することにした。チェリストから指揮者に転身し、小澤征爾、秋山和慶、藤原真理等を育て上げた斎藤は、頑固な性格と鬼気迫る指導で誰もが認める天才的音楽教育者。戦前戦後の音楽界の動向を描きつつ、斎藤に敬意を抱きつつも偶像視せず、突き放して視点で描かていて好感が持てた。もし、斎藤が居なかったら小澤征爾は居なかったと考えると感謝の一言。 2024/07/03
Pi-ta2
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奇跡の音楽家 斎藤秀雄 の生き様に感動するとともに 著者 中丸美繪 さんの 数多くの取材記事によって 主人公のアウトライン が 見事に 浮き上がってくる。 感動の一冊です。 2025/01/06