蚤のサーカス

蚤のサーカス

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  • サイズ B6判/ページ数 250p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784104092024
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0093

内容説明

蚤に魅せられた男の野望と、虫好き少年たちの活躍を描く冒険物語。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

Kawai Hideki

94
猟奇的昆虫SFミステリー。ロスチャイルド家の一人、ナサニエル氏による蚤の研究、蚤のサーカスの歴史、昆虫の標本や雑種の飼育、昆虫食など、昆虫にまつわる怪しくも興味深い雑学が満載。即身仏や人魚のミイラを鍋にして食べるシーンもあったりとゲテモノ趣味。舞台は大阪万博時代の山陰の小さな町。ある日、蚤のサーカスがやってくる。昆虫好きな小学生の主人公とその友達がサーカス団長の罠にはまり、毒蚤に噛まれてしまう。サーカス団長の正体を追って、謎解きあり、友情あり、冒険あり、恋愛ありと、エンターテイメントとしても面白かった。2014/12/25

とんかつラバー

9
大阪万博が延期になった70年代、関西の田舎に蚤のサーカスがやってくる!タローマンクロニクルのような「実際にあった事と虚空の組み合わせ」の物語。虫好きの主人公が人魚のミイラがある寺の少年とニセ標本作りや巨大蝶の育成に挑戦したり、食糧不足(当時の冷害やオイルショックと重ね合わせているのか?)で理科の先生が開く「食料倶楽部」では様々なものを食べてみる。最後が壮大になりすぎなので、片田舎の昔の奇妙な記憶くらいに留めておいてくれたほうがよかったかも。2023/04/16

尋日

3
ほのぼのな少年物語かと思いきや、終盤で結構シリアスな展開に。現実と幻想の境界を淡く仕立てているところに技がある。博物学的な知識を散りばめているところ、知識欲に訴えるのと、怪しさを増幅するのと、両面の効果を挙げているように見える。独特だなあ。2013/01/26

hamham

2
ひと夏の冒険、素敵だね!とワクワクして読んでいたが段々と不穏な空気が…江戸川乱歩的な…。はじめこそ知的好奇心を刺激され、是非小中学生に読んで貰いたいと思ったものの、最後まで読むと素直にお薦めできない。 作者の植物の本はやさしい筆致で、純粋に植物を愛しているのが伝わってきて人柄の温かさを感じるのだが、小説はどれもこうダークサイドというか…人間オモテだけではないと思わせられる。 スカトロテーマの「糞袋」といい、これも蚤を介した虫食の本のように思えてならず、なかなかゲテモノ好きなんですね藤田先生…。2014/05/29

devil

1
まさかまさかの展開、ファンタジー物語だったとは! 泥臭い少年冒険小説かと読み進めていました。2023/05/21

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