出版社内容情報
秘蔵のスケッチブックが解き明かす、不朽の名作「ポーの一族」誕生の瞬間! プロットからキャラクター造形、セリフ、コマ割りまで。デビュー前から近年に至る創作のひみつが克明に記された数多のスケッチブックから、より抜きの画を収録。唯一無二の美しき描線が織りなす、めくるめく萩尾ワールドの扉が開く。「ポーの一族」をはじめ、忘れがたい代表作の数々が誕生する、その瞬間が、いま明らかに……。
【目次】
内容説明
いま明らかになる「ポーの一族」誕生の瞬間!プロットやキャラクター造形、コマ割りまでを記した秘蔵のスケッチブックから、初公開の画を中心に収録。著者による解説と最新インタビューも!
目次
1伝説はいまも続く ポーの一族(プロローグとしての掌編;「ポーの一族」;「メリーベルと銀のばら」;「小鳥の巣」;最終話「エディス」まで;エドガーとアラン、復活)
2 1枚の絵が、そっと語りかけてくる 初期イラスト劇場
3 幻想譚、ラブコメ、ライフヒストリー…1970年代の作品より(「ビアンカ」;「雪の子」;「塔のある家」;「花嫁をひろった男」;「10月の少女たち」;「オーマイ ケ セィラ セラ」;「温室」;「花と光の中」;「マリーン」;「ゴールデンライラック」)
4 異色の心理ドラマ、憧れのバレエ漫画…1980~90年代の作品より(「月蝕」;「ばらの花びん」;「戯曲 半神」;「イグアナの娘」;〈バレエパレットロマン〉シリーズ)
5 16世紀末フランス宮廷を描く初の歴史劇 2000年代の作品より(「王妃マルゴ」)
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
ぐうぐう
24
三巻刊行予定の『スケッチ画集』。第1巻のメインは『ポーの一族』。「いま見返してみると、「どうしましょう」と思ってしまうほど絵も下手で」と謙遜してらっしゃるが、なんのなんの、実に見応えのあるラフ画ばかりだ(「メリーベルと銀のばら」のエドガーの横顔など、見入ってしまうほどに美しい)。巻末のインタビューでインタビュアーが指摘しているように、「小鳥の巣」のプロットと登場人物案のスケッチにオスカーの名があるのが驚きだが、萩尾望都が答えているようにこれは手塚治虫のスターシステムの少女漫画家的流用だ。(つづく)2025/12/10
まやま
0
おモー様が50余年にわたって描きためたスケッチブックから「ポーの一族」にまつわるものを中心に収録された画集。このスケッチから作品に結実した数々のシーンを思い出しながら読む。「トーマの心臓」とか、「11人いる!」とか、「残酷な〜」とかに関するものは入ってないんだ…と思ったら、ちゃんとオビの裏表紙側に「来春以降、続刊予定!」の文字が‼︎巻末のインタビューによると、近年は腱鞘炎になられた影響もあり、アイデアはなるべく脳内で描くようにされているとか。先生、いつまでもお元気で描き続けられますように。2025/12/22




