内容説明
少年期から壮年期まで、十のアングルから描き分けた珠玉の短編集。
著者等紹介
志水辰夫[シミズタツオ]
1936年高知県生まれ。出版社勤務を経てフリーに。「飢えて狼」「裂けて海峡」「背いて故郷」等の長編小説で熱烈なファンを獲得してきた。’94年に刊行され激賞された短編集「いまひとたびの」以降、短編小説にも力を入れている
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感想・レビュー
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Syo
43
素晴らしい。 最初は、ハードボイルド系 かと思って読み始めたけど、 人生が描かれた短編集だった。 苦しい辛い体験が多かったけど ラストは希望が持てるような。 けど作者名には記憶がないけど 既読感があるのよねぇ。2019/08/19
練りようかん
12
柴田錬三郎賞きっかけの短編集。家のため親のため子どものため。“べつに自分を犠牲にしたつもりはありません”という台詞が象徴的で、その選択は強制ではないけれど呪縛への諦念を滲ます心情描写が牽引する様は、後ろ向きで漕ぐオールとぴったり合った。ろくに仕事がない地方経済や仕事に追われる都会の侘しさをベースに、誰かの尊厳を守ることをギリギリのところでやっている人達の物語。特に引き込まれたのは、姉の結婚を喜べない弟の「短夜」と娘の結婚相手に不満の「男親」。どの立場にあるかと気づかされるのが人生の面白みにつながった。2025/07/15
sumjin
0
短編集。親友、姉弟、恋人、夫婦、父と息子、父と娘、母と息子、それぞれの想いが幸せを、時には悲劇を産む。2010/02/06
はやしひろき
0
しみたつさんの本、実は初めて読みました。2009/01/19
マテマテ
0
人それぞれ色々な人生がある。 どれも人間味あふれ、何気ない日常を切り抜いた とても素晴らしい作品でした。2022/07/01
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