地震と独身

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  • サイズ B6判/ページ数 283p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784103985082
  • NDC分類 369.31
  • Cコード C0095

出版社内容情報

あの震災で独身は何を考え、どう動いたのか。「家族の絆」が強調される一方で報じられなかった独身たちの声を訪ね歩く巡礼エッセイ。

独りだから、できたことがある。独りだから、諦めたことがある。あの震災で独身は何を考え、どう動いたのか。「家族の絆」が強調される一方でほとんど報道されなかった独身者の声を聞くため、作家は旅に出た。激務の末に転職、特技を生かして被災地に移住、震災婚に邁進、答えを求めて仏門へ――非日常下で様々な選択を迫られた彼らの経験から鮮やかに描き出す、独身と日本の「いま」。

内容説明

あの震災で独身は何を考え、どう動いたのか。結婚、仕事、親、将来―非常時下で様々な選択を迫られた彼らの何が変わって何が変わらなかった?『負け犬の遠吠え』から10年、常に独身に寄り添ってきた著者が描き出す独身と日本の「いま」。

目次

独身は働いた
独身はつないだ
独身は守った
独身は助けた
独身は逃れた
独身は戻った
独身は向かった
独身は始めた
独身は結婚した
無常と独身

著者等紹介

酒井順子[サカイジュンコ]
1966年東京生まれ。高校時代より雑誌に寄稿し、大学卒業後、広告会社勤務を経てエッセイ執筆に専念。2003年に刊行した『負け犬の遠吠え』はベストセラーとなり、講談社エッセイ賞、婦人公論文芸賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

どんぐり

52
東日本大震災の被災地で地震に遭った独身者は、その時、その後、何を思い、何をしていたのか。働いた、つないだ、守った、助けた、逃れた、戻った、向かった、始めた、結婚した。結局いろいろな人がいて、いろいろなことを考え、この災害のハネムーン期を過ごしていた。日本の地面を大きく揺るがした地震は、人の安定や安住を志向する感覚をもまた、揺るがした。これは独身者のとった行動を伝えるルポ。2015/01/03

ぶんこ

43
著者らしい発想で、地震の時の独身者を取り上げたのは評価できました。 取材もキチンと行なっていたのがうかがわれました。 一つ物足りなかったのは、原発最前線の方々の独身者を取り上げていなかった事でした。 多くの事例を紹介したかったからか、突っ込んだ部分が無く、感動も少なかっただけに、残念です。2014/11/17

mazda

32
あんな大震災があると、さすがに独身だと心細かったんだろうな、と思います。でも、あのような状況で本当の人間性が見れるというか、役に立たないおっさんと、普段は大人しいのにとても頼り甲斐のある若者、というコントラストが面白かったです。2016/07/06

Nobuko Hashimoto

32
東日本大震災関連の報道でほとんど注目されることのなかった独身の人びとに着目し、その体験をまとめた本。「独身」という切り口で震災を捉えるという着眼点が面白い。被災地に駆けつけて支援活動に従事した人、出身地である被災地に留まった人・戻った人、被災地や東京を離れる決意をした人、新しいことを始めた人、新しい出会いを得た人… 震災後、独身者がとった行動や選択した道はさまざまだが、彼らの頼もしさ、強さ、柔軟さを著者は評価する。筆致は終始、優しく温かくユーモラス。本書の印税は全額、被災者への義援金にするとのこと。2015/01/11

まい

32
著者が東日本大震災から1年経ちふと思ったこと。「独身の人達は、一体…?」地震という大きな災害を経験した独身者達が何を思い、どう動いたのか、著者自身+インタビューを受けた独身男女の話を読みながら、【私自身の震災中の事】を振り返り色々と考えさせられました。独身の方のみならず、既婚者の方にも読んでいただきたい1冊です。2014/05/27

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