フォーカス スクープの裏側

  • ただいまウェブストアではご注文を受け付けておりません。
  • サイズ B6判/ページ数 253p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784103981022
  • NDC分類 051
  • Cコード C0095

内容説明

FOCUS創刊前、盗撮カメラマンのテクニックは「粘る」ことだけだった。81年、FOCUSの登場によって、盗撮技術は革命的な変化をとげる。追跡、モニター監視、無線機、そして隠しカメラ…。数多くの政治家、財界人、芸能人がカメラマンのターゲットになり、「フォーカスされる」という流行語まで生まれた。休刊のいま、写真を武器に、権力に果敢に立ち向かったFOCUS20年の内幕をすべて明かす。

目次

ホテル・ニュージャパン大火災
田中角栄法廷写真
鑑定留置病室の片桐機長
高部知子のニャンニャン写真
豊田商事会長惨殺現場
日航機御巣鷹山墜落
トリカブト殺人「神谷力」
潜伏6年「岩沢靖」をキャッチ
出所した中江滋樹
中山美穂と田原俊彦の“半同棲”〔ほか〕

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

Koki Miyachi

3
2001年に休刊となった写真週刊誌フォーカスの20年の軌跡。その中でピックアップされた20の歴史的なスクープとその舞台裏のドキュメンタリー。事件自体が古いので、それを回顧するのもまた一興。一方で、その度を超した取材姿勢が、今の時代にはそぐわないのも確か。20世紀後半の報道の徒花という形容もまぁ頷ける。全体に通底するのは、スクープをものにするのが正義だという価値観。時代が求めた価値観だったのだろうが、今となっては説得力に乏しく、空しさばかりが漂うのが哀しい。2013/02/23

いのふみ

1
事件性のない件で追われた人たちは気の毒だが、事件の際に真相や犯人を暴こうとするドロ臭い執念にはジャーナリズムが見える。警察より早く犯人の顔写真を撮影し、情報提供して逮捕のきっかけを作り、かつ警察の怠慢捜査まで暴いた桶川ストーカー事件は天晴れ。酒鬼薔薇事件の当時14歳の少年の顔写真掲載など行き過ぎと思われることもあるが、休刊になって惜しい気もする。記者クラブに所属していないので取材を受けてもらえない、事件の時は助け合うのに、それ以外では職質や取り調べの対象にされるなど、警察との複雑な関係も垣間見える。2021/06/04

のづる

1
一言に“パパラッチ”というと、正直あまり良い印象を抱かない。漫画やドラマでも、悪役にされがちの存在だ。 だけど編集部では、写真を撮り、我々世間にそれを発表するという“使命”を持ち、命懸けの本気でターゲットを狙っている。 何が正しいか、悪か、正解はわからない。 でも彼らの中の正義があって、その使命を持って「権力に果敢に立ち向かった(※本誌帯より引用)」FOCUS。 色々と考えさせられた一冊だった。 単純に、80年代~90年代の事件史としても面白い。2016/10/26

uni

0
正義のため、読者の要望に応えるため、と言いつつ、現在「マスゴミ」と呼ばれているような、良くも悪くも思い切りの良すぎる経緯が満載。ただし、その勢いの良さこそが数々の特ダネを生み出し、こうやって読者にその裏側へのゲスい興味も持たせている矛盾。取材テクニックも披露されていて楽しく読める。そう、取材対象の当事者とならない限りは…。2015/12/25

外部のウェブサイトに移動します

よろしければ下記URLをクリックしてください。

https://bookmeter.com/books/256056
  • ご注意事項

最近チェックした商品