歩道橋シネマ

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  • サイズ B6変判/ページ数 315p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784103971122
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0093

出版社内容情報

恩田陸の“最新型”がここにある。ホラー、ミステリー、ファンタジー――。小説の魔法詰め込みました。センスオブワンダーな18篇。

内容説明

とあるたてこもり事件の不可解な証言を集めるうちに、戦慄の真相に辿り着いて…(「ありふれた事件」)。幼なじみのバレエダンサーとの再会を通じて才能がもたらす美と神秘と酷薄さに触れる「春の祭典」。密かに都市伝説となった歩道橋を訪れた「私」が記憶と、現実と、世界の裂け目を目撃する表題作ほか、まさにセンス・オブ・ワンダーな、小説の粋を全て詰め込んだ珠玉の一冊。

著者等紹介

恩田陸[オンダリク]
1964年、宮城県生まれ。92年、小説『六番目の小夜子』でデビュー。2005年『夜のピクニック』で第26回吉川英治文学新人賞および第2回本屋大賞を受賞。06年『ユージニア』で第59回日本推理作家協会賞を受賞。07年『中庭の出来事』で第20回山本周五郎賞を受賞。17年『蜜蜂と遠雷』で第156回直木三十五賞および第14回本屋大賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

starbro

396
恩田 陸は、新作をコンスタントに読んでいる作家です。少しホラーな幻想短編集、魅力的な作品が揃っています。オススメは、『線路脇の家』&『悪い春』&『ありふれた事件』の3作です。 https://www.shinchosha.co.jp/book/397112/2019/12/06

bunmei

340
恩田陸の18編からなる短編集。恩田作品は、一つのテーマに向かって、真っ直ぐに突き詰める作品が多い中、本作は、日常の中に潜む悪意や闇、摩訶不思議な世界観の社会、見えない何かに怯える恐怖心、懐かしさや郷愁を誘うノスタルジア、人類の愚かさについてのブラックユーモア・・・等々、設定も様々で、いろいろな恩田作品の魅力に出会える、須玉な一冊です。中には2ページで完結する作品も有り、「これで終わり?」と思うような、結末がはっきりしない短編もありましたが、読者のイメージで、自由に発想できる楽しさもあるのかもしれません。2019/11/28

ウッディ

289
ブラックテイストの短編集。タイトルと1つ目の物語から、映画に関連する短編かと思っていたが、予想と違っていました。「トワイライトゾーン」のように、今いる世界とは違うもう一つの世界に引き込まれそうな雰囲気で、幻想映画を観ているな感じでした。個人的には、儲けにならなさそうな楽譜を静かに売る男の謎を描いた「楽譜を売る男」が面白かった。あの人はなぜこんなことをしているのだろうという想像し、頭の中で崇高な物語を構築していたのに、真相は・・という話でした。全体的に記憶に残るような話が少なく、少し残念な一冊でした。2020/06/09

うっちー

259
恩田陸さんらしい幅広い短編集でした。2020/01/03

紅はこべ

256
あるテーマで依頼されたもの、既存作品のスピンオフ、構想中の作品に関わるものなどが多い。エドワード・ホッパーの絵は初めて見た。人物が描かれない家の絵って想像力を掻き立てる。ミステリとしては「逍遥」と「降っても晴れても」ホラーとしては「あまりりす」と「ありふれた事件」が良かったかな。風鈴は『夏目友人帳』にありそうな話『百鬼夜行抄』の方かな。2020/10/26

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