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内容説明
新聞が政治をだめにする。永田町と霞が関が震えたジャーナリズム論の新しい古典。
目次
1 政治は日に日にだめになって行く
2 「バイアス報道」の罪
3 派閥記者はジャーナリストになれない
4 サミット報道はなぜつまらないのか
5 「総理番記者」哀歌
6 国益を損ねる外交記事の“誤報”
7 金丸神話を創った新聞記者たち
8 日本の新聞がおもしろくない理由
9 かくもむなしき政治改革報道
10 善悪二元報道が生み出す虚構
11 「テレポリティクス」に翻弄された新聞
12 それでも変わらぬ政治報道
13 「思い込み報道」のケーススタディ
14 ものがいいにくい時代
15 「景気」も「コメ」も新聞は真実に迫れない
16 自己変革のための三つの提言
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
省事
1
1980~90年代初頭の派閥政治全盛期を経て、現役記者が政治ジャーナリズムのあり方を批判的に論じたもの。護送船団方式の「派閥記者」化、記者クラブでおもらいの材料で記事を書くだけで検証をしない、定期異動のサラリーマン人事で深い知識も経験もない、かつ会社は縦割りに縛られている、見込み報道やイメージに囚われたものを書きがち、と今も政治ジャーナリズムで言われがちなところが指摘されている。日本の新聞社の組織モデルや政治報道の根幹に関わるため改善が難しい部分もあるだろうが、漸進的に改善されている部分もあるとはいえる。2020/05/06