内容説明
親愛なるシュルツ氏へ―夢を、心の宝物をありがとう!人間なみの頭脳を持つ犬スヌーピーと、思慮深い少年チャーリー・ブラウン。彼等が活躍するマンガ『ピーナッツ』には、日本人が読み解いていない謎が一杯!コミックスを通して捉えたユニークな文化論。
目次
序章 『ピーナッツ』を抜きにしてアメリカは語れない
1 人生についての大人の読み物
2 活躍するちびっこ群像
3 もうひとつのアメリカ
4 今や「世界市民」となったちびっこたち
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ちびたぬき
7
教材研究を深めようと思ってパラパラ読んでいたら、意外に面白くてあっという間に一冊読み終わりました。 『ピーナッツ』を読んだことのない日本人が多い。あれは子どもの読み物と思い、子ども時代に与えられるが、面白さが分からず、結局そのままになっていないか。実はあれは大人の読み物なのだ。それが勿体ない。この漫画を読むとアメリカという国も理解できるし、考え方に幅ができるよ。僕がその先導役になろう。そんな本です。筆者の愛がひしひしと伝わってきて、私も読むのが楽しかった。2021/11/19
鐵太郎
6
ラテン語にも訳されて峻厳なカトリックの聖職者たちを楽しませた(チャーリー・ブラウンはカロリウス・ニゲール、スヌーピーはスヌピウスになったのだそうな)、というのはまだしも、冷戦下のソビエトにも公開されて冷戦緩和にも一役かったかなというのはちと言い過ぎでしょうが、このコミックが世界に与えた影響は大きいそうです。 シュルツのユーモアと暖かい目は、彼の描くアメリカの心と共に、世界にどのように広まったのでしょうか。2011/01/23
RyuRyu3
3
スヌーピー、原題ピーナッツを通じて1990年代のアメリカについて語られている スヌーピー自体はみんな見たことがあると思うが原作はあまり読まれてはいないのではないだろうか。 子供向けと思われてるかもしれないが、大人が見ても感心する 登場人物が放つ言葉一つ一つがアメリカの文化を描いているのは改めて感じた 作者シュルツが自身を通してキャラクターに吹き込んだものは彼の人生がかなり投影されている物だとは知らなかった チャーリーブラウン なぜなんだいはぜひ見てほしいアニメの一つだ2023/10/04
Rie
3
作者の思い入れをひしひしと感じた。ピーナッツの奥深さ、影響力を語っていて多少大袈裟に感じる箇所もあるが、確かに魅力的だな〜とは思った。可愛いし♪2014/05/04
くらっしゅ(湯)
2
「ピーナッツ」の世界を読んで知っているのと,知らないのとでは,現代アメリカの理解に決定的な違いがある……と作者は指摘しているが………ほんまにそうやでえ……などと,じぶんもおもった♪2014/04/03