出版社内容情報
彼らはみな度外れた奇人だった――ソクラテス、プラトンからニーチェ、サルトルまで、名だたる哲学者の人生を奇想と諧謔の筆で綴る。
なぜ、こんなことを考えたんだ!? 哲学が苦手な作家が挑んだお勉強小説。哲学の歴史をひもとくと、ケタ外れの奇人変人ばかり――ソクラテス、プラトンからデカルト、カント、そしてニーチェ、サルトルまで名だたる哲学者たちの摩訶不思議な生き方と考え方を、文体模倣の名手がユーモア小説として不真面目に再現。哲学アレルギーのあなたでも楽しめる、馬鹿馬鹿しくも味わい深い奇想と諧謔の噴飯列伝。
内容説明
タメになるかも知れない哲学非入門小説。ソクラテス、プラトンからデカルト、カント、そしてニーチェ、サルトルまで、名だたる哲学者たちの摩訶不思議な生き方と考え方を、文体模倣の名手が爆笑物語として再現。実は哲学が苦手な作家が挑んだ、奇想と諧謔の噴飯列伝!
著者等紹介
清水義範[シミズヨシノリ]
1947年、愛知県名古屋市生まれ。愛知教育大学国語科卒業。1981年に『昭和御前試合』で文壇デビュー。1988年、『国語入試問題必勝法』で第9回吉川英治文学新人賞を受賞。2009年、中日文化賞受賞。現在、NHK放送用語委員(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
かんらんしゃ🎡
35
まじめな哲学史本が続いてたのでちょっと口直し。口直しと言ってもすっきり氷菓じゃない。苦い。こりゃサンマのはらわたかってくらい苦い。プラトンは自身のイデア論で語るが聞く男との会話はすれ違う。イデアへの皮肉がたっぷり効いて面白い。アリストテレスもカントも常人にとっては変人だし、清水義範にとっては飯のタネ。もうシニカルな笑いの連続だ。2025/02/13
禿童子
22
基本的にはユーモア小説なので、哲学に関する説明はおおざっぱ。だからこそ、無知な私でも楽に読めるというのがこの本の効用だと思う。頭の「強い」ソクラテス。トイレに走るデカルト。ヘーゲルの奥さんは二十歳以上下の年の差婚。ハイデッガーとナチスの関係の裏事情。サルトルは何でもてたんだろう?などなど、哲学者の下世話な話を知るのに手軽な本。マルクスへの皮肉は案外良い所を突いているような気もする。2018/01/29
Tadashi_N
21
有り得そうな文体と有り得そうな行動。2021/08/25
魚京童!
17
このヒトの面白さがわからなかった。2013/11/25
shamrock
13
うん、哲学はわからん。でも清水義範の書くお話が面白いことは知ってるし今回も面白かったので、それでよしとする。2018/02/28