出版社内容情報
父・瞳も書けなかった大ネタ――母を炉心とする山口家最大のミステリー。両親を見送った今、ついに世に問う『血族』の場外乱闘篇!
父・瞳が書けなかった秘密。母・治子を炉心とする山口家最大のミステリー! 夫・瞳についてのノンフィクションを書きたい──癌の宣告を受けてから、別の顔を見せるようになった母。神経症のため、外出も思うに任せなかった母は、その原因を私に吐露し始めた。その「証言」内容は次第に変化してゆき、最後に父の一言に帰着した――。山口瞳の暴露遺伝子が炸裂する、『血族』の場外乱闘篇。
内容説明
息子・正介にとって江分利満家の生活は、優雅とは程遠かった。緊急時にも救急車を呼んで貰えず、就職すら思うに任せない…この一家には「事情」があった。母の秘密、血脈の謎。父ゆずりの暴露遺伝子が一気に炸裂する!癌の宣告を受けた母・治子は、自らの神経症の原因をひと思いに吐露した。それは父・瞳の核心に触れる告白だった…。魂を揺さぶるドキュメント。
目次
第零章 大震災の起こった日に
第1章 母の神経症の謎を追う
第2章 父・瞳との思い出を辿る旅
第3章 もしものときのシミュレーション
第4章 母、旺盛な執筆活動に勤しむ
第5章 喪主挨拶の予定原稿を書く
第6章 ミステリーの悲しい結末
第7章 終末への伴走者として
第8章 自ら終りを準備する人
第9章 母、父と同じホスピスを望む
母、最後の子どもじみたイタズラをする
夫・瞳に一番近い場所にたどり着く
独りで逝った母のために
母の厳粛なる葬送
葬儀のあとさき
著者等紹介
山口正介[ヤマグチショウスケ]
1950年、東京生まれ。作家、エッセイスト。山口瞳の長男。『江分利満氏の優雅な生活』の中で「喘息もちの庄助」として登場する当人である。桐朋学園短期大学部で演劇を学び、舞台演出等を経て、映画評論やエッセイ、小説に手を染める(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
きみさん
丘野詩果
kokada_jnet
星菫
おーね
-
- 電子書籍
- できるExcelマクロ&VBA Off…