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内容説明
今やはるかかなたにも思える戦前。彼女たちは何を夢み、どう学び、どんな風に暮らしていたのか。
目次
サンドウィッチとみそ汁―昭和の少女たちの衣食住あれこれ
紺色の三十二万人―セーラー服は昭和の少女たちの象徴
新品の腕時計―彼女は学校で何を学び取ったか
しゃもじとラケット―女子スポーツのめざましい興隆期
五十銭玉二個―働く少女たちの職場の事情
片道切符―売られていった娘たちの生きかた
目と耳のロマン―少女文化というものがあったとしたら
黒い目・青い目―日本製フランス人形の国際的人気
ショートカット―少女歌劇の主役・男装の麗人
アンケート用紙―少女たちの性意識と結婚への進路
街―不良少女はどこにいたのか
殻を着た真珠―昭和の少女たちの知られていない部分
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
くまこ
3
「面白かったね。『少女倶楽部』や『主婦之友』からの引用・転載されたイラストや写真資料が豊富で、とてもよかったわ」「『少女倶楽部』昭和19年1月号の表紙は、セーラー服の少女が、米英撃滅と書き初め。少女の日常生活という多面的視点から、昭和という時代を考察する著者の狙いは理解できるね」「あと、菊池寛の小説『心の王冠』が、富永謙太郎の挿し絵付きで紹介されていて興味を惹かれたの。中学3年の国語の教科書にちょうど菊池寛の作品が出てきたのよ」 2014/05/04
鹿の子
1
何て私好みの本なんだ!京都古本祭りって何気に凄い本ばかり揃うが、足元見てくるのが唯一の欠点。かわゆくてかしましくて男の子なんかよりずっとタフ。時代が変わろうと女の子はいつまでもいとおしい生き物だ。戦前・戦後を生き抜く彼女達には踏まれても挫けないタンポポみたいな芯の強さがある。男尊女卑や身売りがまだあって、安い賃金で「蟹工船」のように働かされる。昭和初期には暗い面もあるが、動乱に揉まれながらも女性らしさを失わず美しく生きる彼女達は現代人以上に素敵だと思う。収録されている昭和乙女達の作文が超和みます。2014/08/13
tnk
0
戦前昭和における少女の生活史。 家父長制・軍国主義に抑圧されてみじめで哀れ、という少女像に疑問を呈する。 「抑圧」は国家の貧しさによるものが大きいこと、生活に悩みを抱えるのは時代を問わないこと、そして不遇だったと見做される少女も実際は生活を楽しみ、強く生きていたことを説く。2015/03/21
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