内容説明
「6万ドルの資金と武器を調達せよ。従わねば、死あるのみ」―NGO職員・和見浩次にポル・ポト派の極秘命令が下された。犬のように這いつくばり、運び屋となった和見だったが…。硝煙ただよう地雷原の村、絶体絶命の取引、ポト派を利用した「完璧な罠」、息を呑むラスト。100万の屍が眠る悲劇の地に、愛と憎悪が谺する。日本推理サスペンス大賞作家が、満を持して放つ長編サスペンス。
著者等紹介
有沢創司[アリサワソウジ]
本名・八木荘司、兵庫県生まれ。京都大学文学部卒業後、産経新聞社に入り、大阪本社社会部長、編集長、東京本社論説委員長を経て、現在、編集特別委員。1992年、『ソウルに消ゆ』(新潮社)で、第5回日本推理サスペンス大賞を受賞
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