出版社内容情報
仏典を読み解けば仏教の真髄がわかる。
仏陀の最期と信仰の始まりを記した『遊行経』、菩薩として永遠に他者と関わり続けることを説く『法華経』、徹底した否定を繰り返す『般若心経』、仏教の日本化に心砕いた最澄や空海、親鸞、日蓮──。ダイナミックに変化した仏教の精神を辿る、集大成的力作。
内容説明
仏典は「今に生きる思想書」である。その精神の遍歴をたどる集大成的力作。『遊行経』から『法華経』『般若心経』『教行信証』『正法眼蔵』に至るまで、仏典の起源は、ブッダの「遺言」に遡る。「浄土・空・密教・禅」―多彩な思想の華を開き、ダイナミックに変化した、仏教の真髄を読み解く。
目次
第1部 死からはじまる仏教(大いなる死―『遊行経』;死と生の協奏―『無量寿経』;他者と関わり続ける―『法華経』;否定のパワー―『般若心経』;心の中の地獄と仏―智〓(ぎ)『摩訶止観』
禅の中の他者と死者―圜悟『碧巌録』)
第2部 日本化する仏教(現世を超えた秩序―景戒『日本霊異記』;仏教は俗世に何をなしうるのか―最澄『山家学生式』;この身のままに仏となる―空海『即身成仏義』;贈与する他者―親鸞『教行信証』;脱構築から再構築へ―道元『正法眼蔵』;宗教国家は可能家―日蓮『立正安国論』;異教から見た仏教―ハビアン『妙貞問答』)
著者等紹介
末木文美士[スエキフミヒコ]
1949年、山梨県生まれ。東京大学大学院人文社会系研究科教授を経て、2009年4月より国際日本文化研究センター教授。専門は仏教学、日本宗教史(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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