画家小出楢重の肖像

岩阪 恵子【著】

新潮社（1992/02発売）

• サイズ B6判／ページ数 177p／高さ 20X14cm
• 商品コード 9784103847014
• NDC分類 723.1
• Cコード C0093

内容説明

独得の比喩やユーモアや皮肉あふれる名随筆と日録、美しい色彩にみちた絵の内側にふみ込んで、生粋の大阪人楢重の生涯を甦らせ、その人の原点にせまる。

目次

画家小出楢重の肖像（『Ｎの家族』；『帽子を冠れる肖像』；『蔬菜静物』；『横たわる裸身』；『枯木のある風景』）
絵日記『断雲日録』の楽しさ
なぜ小出楢重なのか―「小出楢重と芦屋」展を見る

感想・レビュー

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[どんぐり]

大阪生れの画家小出楢重(1887-1931)の評伝。「Nの家族」「帽子を冠れる肖像」「蔬菜静物」「横たわる裸身」「枯木のある風景」「裸女髪結」「裸女の３」「桃」の作品、絵日記『断雲日録』からこの画家の足跡をたどる。売り絵は描かず、時代や人に迎合する絵も描かず、裸体が欲しいと言われても、“見せてもわからんやろ”と相手にせず、納得できない作品は塗り潰すか、川へ投げ捨ててしまった楢重である。「Nの家族」は、大原美術館に所蔵されている。

2014/03/02