新潮書下ろし時代小説<br> 天下を汝に―戦国外交の雄・今川氏真

新潮書下ろし時代小説
天下を汝に―戦国外交の雄・今川氏真

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  • サイズ B6判/ページ数 379p/高さ 20X14cm
  • 商品コード 9784103819011
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0393

内容説明

公家や連歌師たちによって全国に張り巡らされた文化を仲立ちとする緊密な情報網。天下を窺う戦国大名と公家ネットワークの結節点に、名家今川の嫡男・氏真はいた。徳川家康を政権の座に導き、その武力を知力で支えた知られざるフィクサーの50年。戦国の時代観を180度覆す力作長編。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

マツユキ

7
最近よく読む氏真。他にもないかと検索したら、ありました。面白そうなのに、絶版で残念。 国を失い、戦から離れた氏真が見た信長、秀吉、家康。タイトルが大袈裟に思えますが、今川の家柄、氏真の人柄が、家康に影響を与えていたのは確かだし、読んでいて、ほっとする。あまり意識した事がない公家の人間関係が面白かったです。 そろそろ家康主人公の作品を読まねば。2021/05/01

Ryuji

3
★★★★☆今川氏真が主人公の小説。掛川城の開城により、事実上戦国大名としては滅亡した後、氏真の後半生を描いている。今川氏を滅亡させた梵将としての評価が一般的であるが、こういう本を読むとちょっと見方が変わる。(フィクションであるが)「本能寺の変」は朝廷が仕組んで明智光秀に実行させ、それに氏真も一枚絡んでいたというのはなかなか面白かった。戦国時代の小説ながら氏真の後半生の話であり、戦シーンも全くなく静かに坦々と話が進むのも良い。現存する氏真の歌は1700首以上あるようで、文化人としては相当な人だったのだろう。2013/10/16

かるがも

2
歴史は好きだが、戦国時代にはあまり興味がなく、今川氏真のことも「名前は聞いたことがある」程度の知識しかなかった。しかし読みすすめるにつれ、どんどん引き込まれ、読み終わると氏真のことがとても好きになった。派手な活躍をしているわけでもないのに、どこか魅力的な人物に描かれている。この本、買いたいが、すでに絶版になっているもよう。残念。2019/08/03

エド

1
暗愚のイメージで固められてしまっている今川氏真をテーマにした歴史小説。元々今川氏真は好きな武将の一人だったので、読んでみたかったのである。なおこの作品の氏真は、謀略家ではなく、されどもただの傍観者でもなかった。官兵衛ではないが、結果的に水のように流れに乗ることが出来た元武将、という具合に書かれている。激しく有能でもなく、激しく凡愚でもない。そのバランスが、自分には丁度よく思えた。2015/10/14

Darbytime

1
裏のあらすじでてっきり氏真が異常に有能に書かれてるのかと思ったけど、ほどほどの活躍で安心した。2014/10/23

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