内容説明
あなたと一緒に暮らしていると哀しいこともきらきらひかる。ホモの睦月とアル中の笑子の素敵な愛の物語とびきり上等の恋愛小説。
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- 評価
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
b☆h
44
snsでオススメされた本。『52ヘルツの〜』や『キッチン』に通じるような雰囲気がとても良かった。睦月と笑子の二人が納得してるのに、周りの押し付けによって二人が苦しむ辛さはよく分かるから、読んでいて苦しくなった。今でも結婚はそういうもの、って言われがちだけど、二人の生き方を尊重してあげてほしい。二人の生活が健やかであることを願わずにはいられない…2024/03/11
銀河
37
江國さん初読み。思っていたより読みやすかった。最初はバラバラなお話っていうイメージだったのがだんだんひとつに収まっていく感じがとてもよかった。男の恋人がいる旦那と、精神病の妻。病気とわかっていても、いきなり物を投げたり突然不機嫌になったりという笑子の行動に、私ならきちんと対応できるかしら、と不安を感じ、穏やかに流す睦月にほっとした。睦月の語りの部分の方が読みやすかった。いつまでもこのままでいて欲しいと思った。現実感のない、とらえどころがないふわっとした話だった。2011/12/12
りぃぃ
32
30年前の本とは思えない。今よりも認識も理解も浅かった時代にどんな思いで書いて、読む人がいたんだろう。今読んでも瑞々しく感じるのは、逆に言うとまだまだなのかもしれない。 30年後の今、登場人物たちが生きやすくなっているといいけど。2022/07/24
さく
32
江國香織さんだなぁ。読んでて落ち着く。透明感があって水のように流れる文章。同性愛者の睦月と鬱病の笑子の結婚生活。変わらずにはいられないとわかっていながらも、いつまでもこのままでいたいと願う2人が切ない。きらきらひかる。2016/12/13
masa@レビューお休み中
32
記憶はすり替えられてしまう。そこには、透き通っていて美しい世界だけが描かれているかと思っていた。久しぶりに読んでみて、当時の印象とは全然違うことに気づく。透明で美しいものというのは、なにものにも混じらず、どこまでも孤高な存在なのかもしれない。睦月と笑子と紺のことを銀のライオンと称しているところがあって、それがあまりにも的を射ていて、ひどく寂しい気持ちにさせられる。純粋すぎる愛の物語。2012/02/20