内容説明
初めて明かす秘話の数々―。「空白の一日」をめぐる出来事、ユニークな父のこと、記憶に残るマウンドでの一球、そしてわが家族のこと…。僕の野球人生のすべてを話します。
目次
第１章 「背番号３０」が誕生するまで（僕にとっての「空白の一日」；親父のこと；高所恐怖症と閉所恐怖症；親父の権威；親父なりの野球教育；“甲子園と早慶戦”が決めた高校受験；「雨に散る江川」の感激；慶応受験失敗；女房との出会い；パパからオヤジへ；はじめての反抗期；不運のドラフト；アメリカ留学；「空白の一日」というパズル）
第２章 たかが一球、されど一球（開幕投手；小林さんとの対決；“二十勝”裏話；最初で最後の日本一；大杉さんへの一球；球宴の九連続三振ならず；バースに献上した一発；僕と女房だけの「引退試合」）
第３章 スタジアムの向う側（パパ、やめるんでしょ；愛妻家と暴君；引退を決めた直球；成金趣味の原体験；ワイン熱；田園調布に憧れて；シラケ世代の仲間たち；僕の金銭感覚；解説者修行）
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
金吾
21
江川選手の自伝です。好きな選手ではなかったですが、やはり輝いていた選手でしたので興味深く読めました。2023/11/29
再び読書
6
本当に現役時代は怪物だった江川卓氏の自伝。当時はよくわからなかった空白の一日の真相がわかり、江川氏を誤解していた事に気付いた。言い訳を言わないという男の美学を貫いた彼の矜持にも感心させられた。見かけ、イメージよりデリケートな人だったのも意外だった。逆に考えるとそれだけ、ポーカーフェイスを演じた江川氏を見直したとはおこがましいですが。あまりにも自分のストレートが凄すぎて、普通のストレートで投球術で勝負することが出来なかった怪物の引退も印象的だった。今考えれば、彼も巨人を取り巻く澱んだ勢力の犠牲者とも言える。2013/05/04
dice-kn
5
江川さんの現役時のイメージは、飄々としていて打たれてガックリきているように見えても本心は違うのでは？という雰囲気があった。空白の一日のことはリアルタイムで知らなかったけど、書かれていることに何となく覚えがあり、過去に調べたことがあったかも？？ トレードになってしまった小林さんのことが何かわかる書物はあるのかな。都内のお店で偶然出会い、何も言わず背中から肩に手を置いて微笑み去っていったというくだりは、ぐっときましたね。そういえば昔、一度CMで顔を合わせたというニュースがあったな！ 興味が尽きない～～2017/05/02
雲國斎
2
ジャイアンツにこだわったがために，世紀のヒールとなってしまった江川だが，巨人ファンもアンチ巨人も当時見たい投手のナンバー１であったことは間違いない。仮に巨人が運よく１番くじを引いて，高校からそのままジャイアンツにスパッと入っていたら，彼の野球人生はもっと輝かしいものになっていただろうに…。そう思うと，つくづく原辰徳の強運を感じてしまう…。1989/07/07
Daisuke Oyamada
1
「江川事件」とか「空白の一日」と言われる騒動が起きたのは1978年。私は10歳なので、テレビで大騒ぎになっていた印象はあるが、詳細は覚えていない。「江川＝悪＆生意気」そんなイメージを持ったのを覚えている。 そして、父が江川に対してとても嫌悪感を持っていた印象がある。そんな程度です。笑 せっかく勉強したので、私が解説しましょう。笑 高校時代からプロ野球の注目だった江川。高卒時、ドラフト指名は阪急ブレーブス。この時は現在の方式とは違い、クジの順番を・・・ https://bit.ly/3TI6VNk2022/11/15
