出版社内容情報
妖精の城へ迷いこんだ王子が、ねこに変えられた王女の呪いをとく。17世紀の古典が、華麗なタッチの装画でよみがえる愛蔵絵本。 小学校中学年から
内容説明
これは、17世紀のフランスのおはなしです。はなしのできる白いねこがくり広げる不思議で華麗な世界をのぞいてみてください。パリ郊外のアパートを毎日訪れたねこたちがモデルとしてたくさん登場します。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
吉田あや
75
年老いた王が「一年後のこの日、このじかんに、この世でいちばんかわいい犬をさがしてきたものに、私はこの国をさずけるとしよう」と言ったことを始まりに、3人の王子たちは一年の旅に出発し、ロバと王女よろしく無理難題を次々に課されていく。明るく、美しく、王子様に相応しい何もかもを備えた3番目の王子様が旅の途中で出会ったのは、美しい真っ白な猫。細かな所まで繊細で美しく描かれるこみねゆらさんの絵で旅するお伽噺は、一切の現実を忘れ幻想に惑溺してしまう。(⇒)2020/02/22
mii22.
64
【にゃんこまつり2019②】大変繊細で美しい絵本。17世紀フランスのお話だが国内外の童話やおとぎ話をいくつも頭の中をかすめていくような実に正統派のお話で大人も子供楽しめる。少し影のある美しい白いねこをはじめ着飾った猫たちの絵は、猫大好きな私の心をがっちり掴んで離さない。そして宙にうかぶ手が幻想的で不思議な世界へ誘うようだった。読み終わってほっこり、にっこりできる素敵な絵本。2019/02/19
ベーグルグル (感想、本登録のみ)
43
フランスのお話。こみねゆらさんの絵に惹かれて手に取りました。おさまる所におさまったロマンチックなストーリーでしたが、幻想的なこみねさんの絵にピッタリでした。2021/05/16
小夜風
24
【図書館】こみねゆらさんの美しい絵に惹かれて手に取りました。エロール・ル・カインの「白猫」と同じお話でしたが、ル・カインのものはユーモラスにコミカルに描かれていたのに比べて、こちらは暗く怖い雰囲気もあり、静かでもの悲しいお話に感じました。とにかくこみねゆらさんの絵が本当に素敵で、うっとりと眺めながら読みました♪手元に置いて何度も読み返したいです。2015/03/31
花林糖
17
(図書館本)17世紀フランスのよくあるお伽噺。こみねゆらさんの繊細で美しい絵で素晴らしい。2015/11/24
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- 和書
- 漢印文字彙編 (3版)