内容説明
読めて初めてわかる艶本(ポルノ)の価値と面白さ。パロディ、諷刺、抵抗。粋な江戸人士たちの、エネルギーの燃焼!闇の中に埋れていた、もう一つの文化遺産。珍本稀本41作!
目次
脱人情本の秀作『真情春雨衣(しんじようはるさめぎぬ)』
八犬伝異聞『恋のやつふぢ』
歌舞伎ポルノ『十襲秘蔵春閨情史(しゆんけいじようし)』
艶笑小咄の傑作『さしまくら』
東海道・道中ポルノ『閨中膝磨毛(ひざすりげ)』
艶笑作者十返舎一九『艶本葉男婦舞喜(はなふぶき)』
穴なし伝説『今様七小町(いまようななこまち)物語』
艶色見立て近江八景『逢身八契(おうみはつけい)』
擬古文の名作『藐姑射秘言(はこやのひめごと)』
江戸の透明人間『好色赤烏帽子』
女絵かき歌麿の傑作『歌まくら』
北斎若き日の『笑本股庫嘉里〓志(えほんくらがりぞうし)』
金毛九尾の狐『画図玉藻譚(かずぎよくそうたん)』
平賀源内の快作『長枕褥合戦(ながまくらしとねがつせん)』
美男歌麿登場『会本色能知功佐(えほんいろのちぐさ)』
円朝も顔負け「牡丹燈籠怪異(ぼたんどうろうかいい)」
お化けポルノのはしり『百慕々語(ひやくぼぼがたり)』
仕掛け開談絵本『百鬼夜行』
溝口監督も驚いた『開談夜之殿(かいだんよるのとの)』
堅くてとても軟かい『春風帖(しゆんぷうちよう)』
知らぬ筈だよお富さん『仮枕浮名の仇波(あだなみ)』 ほか